就活の選考のひとつに、グループディスカッションがあります。
グループディスカッションでは、司会や書記、タイムキーパーなどさまざまな役割がありますよね。
グループディスカッションでは司会をやった方がリーダーシップがあると評価されたり、面接官の印象にも残りやすいというイメージがあるかもしれません。
私も司会がグループディスカッションで一番華やかで目立つ役職だと思います。
私自身はリーダーシップがないので司会は苦手でやってないですけどね(笑)。
私自身陰キャ寄りの人間なのでタイムキーパーや書記という地味だけど、重要なポジションが適任なのかなと思います。
いわばサポート役ですね。(この2つも重要な役職です!)
しかし、司会としてその場のグループディスカッションをうまくまとめることができなければ逆に面接官からの評価が下がってしまう可能性があります。
せっかく司会に立候補したのに評価下がるのは嫌ですよね?
そこで今回は、グループディスカッションにおける司会の役割と進め方をご紹介します。
司会の役割や議論の進め方をしっかりと理解して、選考突破を目指しましょう。
そもそもグループディスカッションとは?
そもそもグループディスカッションって何だろう?
グループディスカッションとは2〜6人の学生でグループを作り、面接官から与えられた一つのテーマについて討論する選考方法です。
最近はオンラインでのグループディスカッションも増えています。
話し合うテーマや時間は、当日に企業から指示されるため、事前に対策や練習をしない学生が多いです。
実際私も就活関連の記事を書いてますが最近まで特別な準備は何もしてませんでした。
選考当日の10分前にグループディスカッション関連の記事をネットで調べたぐらいでした。
それか何も準備せずぶっつけ本番で挑むかどちらか。
しかし、それでは選考を通過することは基本できません。
通過できたら定員割れか奇跡かどちらかでしょう。
逆に言えば、しっかりと対策をすればグループディスカッション選考を通過するのは簡単です。
司会とはどんな役割?やるべきこととは?
司会は討論をまとめたり、進行役をやったりすることが役割となります。
具体的にやることはこの4つです。
- 議論の舵取りをする
- 全体のバランス調整をする
- タイムマネージメントもやる
- 結論を導く
これを見ると司会が討論の主導権を握っていると言っても過言ではないですね。
それぞれ詳しく解説していきます。
①議論の舵取りをする
1つ目の役割は議論の舵取りをするということです。
司会は常に、流れをつくって議論をスムーズに進めることを意識しなければなりません。
意見の出し合いをして、コントロールします。
話題がテーマから外れたり脱線し始めたら、すぐに軌道修正する必要もあります。
航海士が船の舵取りをするかのようにグループメンバーの討論を良い方向に進めることが司会の役割の1つです。
➁全体のバランス調整をする
2つ目の役割は全体のバランス調整をするということです。
グループディスカッションではグループ全員でどのように課題に取り組んでいるかも評価ポイントの一つです。
発言をする人が偏っていないか、全員がバランスよく発言をしているかなども注意することが大切です。
発言量が少ない人がいたら「○○さんはどう思いますか?」と話を振るのも効果的です。
また、発言していない人が議論についていけているのか気を配るのも司会の役割です。
適度に
「今は○○をするという所まで話が決まりました。ここまでで誰か分からないことはありますか?」
など声かけをしましょう。
私は何回かグループディスカッションに参加したのですが、いい司会だなと思った人はメンバー全員にこまめに声かけをしていました。
実際声かけをしてもらえると「自分も討論に加わって意見を出してやろう」という気持ちになります。
おすすめのテクニックです。
こまめに声かけなどをして、全体のバランス調整をしましょう。
➂タイムマネージメントもやる
3つ目の役割はタイムマネージメントもやるということです。
グループディスカッションは限られた時間の中で結論を出す必要があります。
タイムキーパーだけでなく時間管理をすることが重要です。
最初に役割決め1分、定義決め2分、議論に12分、まとめに5分のように時間配分を決めて、時間通りに進行できているか適宜確認する必要があります。
また上記の時間配分一覧表のように定義決めに時間をかける場合もあります。
時間配分通りに議論が進まない場合にはタイムキーパーと協力して時間調整をすることも求められます。
例として、私はタイムキーパーをやることが多いです。
その時は司会の人に「 後10分だから次行きませんか?」など提案しています。
タイムキーパーと協力して時間内に話し合いを終わらせましょう。
➃結論を導く
4つ目の役割は結論を導くことです。
討論した意見をまとめて、最終的な結論を出すことが最後の司会の役割です。
自分の意見を主張するだけではなく、議論で出たさまざまな意見を客観的に見てまとめられる視点が重要となります。
司会が評価される4つポイントを紹介します
司会が評価されるポイントについてご紹介します。
下記の4つが司会が評価されるポイントとなります。
- タイムマネジメント力
- リーダーシップ
- 協調性
- 対応力
それぞれ詳しく解説していきます。
①タイムマネジメント力
1つ目のポイントはタイムマネジメント力です。
司会者が一番求められていることは時間内に結論を出すということです。
いくら司会でリーダーシップや協力性があっても時間内に結論をまとめることが出来なければ意味がありません。
そのためタイムキーパーと協力して時間を把握してコントロールしましょう。
私がグループディスカッションに参加した時の司会はタイムキーパーに
「後何分ですか?」や「5分おきにアナウンスお願いします」などをあらかじめ頼んでいました。
タイムキーパーなど他の人の協力も得ながら
時間内に討論をまとめましょう!
➁リーダーシップ
2つ目のポイントはリーダーシップです。
司会にはグループの討論を導く力が求められます。
周りの意見を取り入れる協調性も求められますが、時にはグループを引っ張らなければいけない場面もあります。
そのときは司会が進んで討論を進めていきましょう。
私が参加していいなと思った司会は全員が話を進行を積極的に行い、グループメンバーをグイグイ引っ張っていました。
同じグループにいて、「この司会はすごく頼りになる!」と感じました。
➂協調性
3つ目のポイントは協調性です。
司会にはリーダーシップが求められますが、司会1人で討論の意見をまとめることはよくありません。
周りの意見を取り入れる協調性が求められます。
自分の意見を周りに巻き込むというより、自分以外の意見を引き出し、1つの意見にまとめていくと良いでしょう。
「〇〇さんはどう思いますか?」など
他の人の発言の場を作り意見を引き出していきましょう!
➃対応力
4つのポイントは対応力です。
最初にも言いましたが、討論が段取り通りに進むことは稀です。
時間が足りなくなったり、余ったりすることがあります。
その時は司会が率先して時間調節することが求められます。
タイムキーパーと協力しながら時間調整をして、時間内に討論がまとまるようにコントロールしましょう。
また、グループディスカッションには稀にクラッシャーと呼ばれる人がいます。
一言で表すと、話を聞いてくれなくて討論をぶち壊す人と覚えて貰えば大丈夫です。
そのような人にも対応する必要があるため、司会には対応力が求められます。
クラッシャーについて気になる人はこの記事がオススメです!
司会の進め方を4つの流れで解説します
司会の進め方についてご紹介します。
下記の4つが司会の進め方です。
- 討論の方向性を示す
- 他の人の意見を引き出す
- 軌道修正をしながら結論を導く
- 結論をまとめる
①討論の方向性を示す
まずは討論の方向性を示しましょう。
グループディスカッションによっては、突発的なお題や、何から話していいか分からないテーマもあります。
全員が何を話していいか分からない状態で討論を始めると時間内に意見がまとまらない場合が多いです。
私は何回かグループディスカッションに参加したのですが、基本的にお題は癖が強くて何から話したらいいか分からないことが多かったです。
そんな時こそ司会の出番です。
まずは司会者が討論の方向性を示しましょう!
➁他の人の意見を引き出す
他の人の意見を引き出すことも司会の役割の1つです。
ここで司会はグループメンバーに情報を共有しつつ、全員のスタンスを確認しましょう。
「○○さんはこのようにお考えですか?」など相手の意見をかみ砕いて説明することで、
他のメンバーの理解を促すこともできます。
グループディスカッションでは全員で意見を出すことが重要視されています。
そのため司会は他の人に話を振って他の人の意見を引き出してあげましょう。
➂軌道修正をしながら結論を導く
軌道修正をしながら結論を導くことも司会は求められます。
グループディスカッションに参加する学生は様々なバックグラウンドを持っていることが多いです。
そのため意見の食い違いやずれが当然起きます。
私も参加していて必ずどこかで意見の食い違いが起こるなと実感しています。
そのずれを修正するのが司会です。
司会の時、軌道修正するときは「これずれてません?」とストレートに伝えてはいけません。
「この意見もすごくいいと思うのですが、少し視点を変えて○○はどうでしょうか?」
など相手を否定せず、柔らかい口調で軌道修正しましょう。
➃結論をまとめる
ある程度アイデアが出てきたら、結論をまとめる段階に入りましょう。
ここで重要なのが司会だからといって結論を全て1人でまとめてはいけません。
グループディスカッションで大事なのが全員で結論を出すことです。
決して司会1人で強引にまとめてはいけません。
全員の意見に耳を傾けながら結論をまとめていくことを意識して司会をこなしましょう。
【ここは気を付けて!】司会の3つ注意点
ここでは司会の注意点についてご紹介します。
司会の注意点は以下の3つです。
- 多数決はNG
- 全員が納得するまとめ方をする
- 全員に話を振ることを忘れずに
それぞれ詳しく紹介していきます。
①多数決はNG
1つ目の注意点は多数決はNGということです。
グループディスカッションで結論がなかなか出ないからといって、司会が多数決で決めることは絶対に避けましょう。
一見、一番簡単であり、多数派の人が納得するため平和な決断方法にも思えるかもしれません。
しかしグループディスカッションでは話し合いの中で答えを見つけていくことが見られています。
私自身多数決を行う司会は見たことはありません。
だけど多数決で意見決めたらグループ内で揉める可能性があるなと思いました。
そのため司会やるときは多数決で意見を決めるのはNGです。
➁全員が納得するまとめ方をする
2つ目は全員が納得するまとめ方をするということです。
難しいことですが、全員が納得するまとめかたができる司会が理想です。
たとえば、「この部分に関してはAさんの意見を取り入れ、この部分に関してはBさんの意見を取り入れ」と少しずつ全員の意見を反映させることも手段のひとつです。
しかし、そんなにうまくいくことはほとんどないでしょう。
そんな司会にはあったことがありません。
そこで、話し合いの過程で、A派とB派がいたとすれば、A派の人もB派の意見に納得できるような話し合いができれば理想ではあります。
そのためには、A派もB派もそれぞれ互いを説得できるプレゼンや理由を話す必要があり、
その理由や意見を引き出すのも司会者の重要な役割であるといえます。
➂全員に話を振ることを忘れずに
3つ目は全員に話を振ることを忘れないということです。
グループディスカッションではチームでどう議論しているかも評価ポイントの一つです。
企業によってはグループで課題に取り組めているかが重要な評価項目になっている場合もあるので、
一部の人たちで議論してうまくアイデアをまとめられても良い評価をもらえるわけではありません。
全員が議論に参加しているように、うまく話を振る人を司会が管理しましょう。
質問したりするのもアリです。
意見を求めるだけでなく、議論の内容の確認など全員が話についていけるように確認することも重要です。
司会がどんどん話を振ってチーム全体で討論を行いましょう!
さいごに|就活を頑張るみなさんに一言
いかがでしょうか。
今回は「【グループディスカッション】司会の役割と進め方を徹底解説」についてご紹介しました。
グループディスカッションにおいて司会を立候補して、見事討論をまとめることができれば人事の面接官にGDで高評価をもらうことができ、次の採用選考に進むことが出来るでしょう。
この記事がこれから司会をやろうとおもっている就活生のみなさんの役に立てば幸いです。
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