こんにちは!26卒ライターのakariです。
エントリーシートを書いているとガクチカと自己PRの内容が被って困ってしまうことはありませんか?
そもそも自己PRとガクチカの違いって何?
内容が被ってしまったらどうすればいいの?
というような悩みを持っている人も多いと思います。
この記事では、
・自己PRとガクチカの違い
・自己PRとガクチカの内容が被ってもいいのか
・内容が被ってしまったときの対処法
・面接でエントリーシートに書いたことと同じことを言ってもいいのか
について解説していきます。
最後まで読めば、エントリーシートの記入から面接までばっちり!
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自己PRとガクチカの違い
そもそも自己PRとガクチカの違いには、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、「企業の意図」「アピールポイント」「構成」の3つの点からその違いを解説していきます!
企業の意図
ここでは、企業が自己PRやガクチカを質問する意図について解説していきます。
それぞれ異なる意図があるので、詳しく見ていきましょう!
自己PRを聞くのは『自社との相性を知りたいから』
企業がエントリーシートで自己PRを求める本質的な目的は、応募者と自社との適合性を見極めることにあります。
自己PRを通じて、応募者の個性や価値観、キャリアビジョンを理解し、それらが自社の企業文化や求める人材像と合致するかを判断しようとしています。
具体的には、応募者の長所や強みが自社の業務にどのように活かせるか、また応募者の人柄や価値観が社風に馴染むかを探ろうとしています。
例えば、チームワークを重視する企業であれば、協調性や柔軟性をアピールした自己PRに注目するでしょう。
自己PRは単なる自己紹介ではなく、自分の特徴と企業のニーズをマッチングさせる重要な機会なんだね!
そのため、企業研究を十分に行い、自社の求める人材像を理解した上で、それに合致する自己PRを準備することが重要です。
ガクチカを聞くのは『仕事に対する姿勢を知りたいから』
一方、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を聞く企業の意図は、応募者の仕事に対する姿勢や取り組み方を知ることにあります。
学生時代の経験を通じて、応募者がどのように課題に取り組み、困難を乗り越えてきたかを理解しようとしています。
企業は、ガクチカを通じて応募者の問題解決能力、目標達成への執着心、チームワーク、リーダーシップなどの資質を評価します。
これらの要素は、実際の職場での業務遂行能力や成長可能性を予測する上で重要な指標となるよ。
例えば、部活動で目標を達成するために努力を重ねたエピソードは、仕事における粘り強さや向上心を示す良い例となるでしょう。
また、アルバイトで顧客満足度を向上させた経験は、ビジネスセンスや顧客志向の姿勢を示すことができます。
ガクチカは、単に過去の経験を語るだけでなく、その経験から得た学びや成長を具体的に示すことが重要です。
企業は、応募者がこれらの経験をどのように今後の仕事に活かそうとしているかにも注目しています。
アピールポイント
自己PRとガクチカでは、アピールすべきポイントが異なります。
それぞれのアピールポイントを理解して、効果的なエントリーシートを書いちゃおう!
自己PRは『長所・強み・人柄』
自己PRにおける主要なアピールポイントは、応募者の長所、強み、そして人柄です。
これらの要素は、応募者が企業にもたらす価値や、チームの一員としての適性を示す重要な指標となります。
長所や強みをアピールする際は、単に特性を列挙するだけでなく、それらがどのように仕事や組織に貢献できるかを具体的に説明することが重要です。
例えば、「コミュニケーション能力が高い」という長所を挙げる場合、それがチーム内の情報共有や顧客との関係構築にどのように役立つかを示すことで、より説得力のあるPRになります。
人柄のアピールは、企業文化との適合性を示す上で重要です。
自分の価値観や行動特性が、企業の求める人材像とどのように合致するかを明確に伝えることが求められます。
例えば、チャレンジ精神旺盛な社風の企業に対しては、新しいことに積極的に挑戦する自分の姿勢を具体的なエピソードを交えて説明するとよいでしょう。
自分の長所や強みが形成された背景、それらを活かした経験、そして今後どのように企業に貢献したいかを論理的に構成することで、印象に残るPRを作ることができます。
ガクチカは『物事への取り組み方』
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)でのアピールポイントは、主に応募者の物事への取り組み方です。
これは、課題解決能力、目標達成への姿勢、チームワーク、リーダーシップなどの実践的なスキルや態度を示す機会となります。
物事への取り組み方をアピールする際は、具体的なエピソードを通じて、自身の行動プロセスや思考過程を明確に示すことが重要です。
例えば、困難な状況にどのように対処したか、目標達成のためにどのような工夫や努力を重ねたかなどを詳細に説明することで、自身の問題解決能力や粘り強さを効果的に伝えることができます。
また、ガクチカでは、単に結果だけでなく、そのプロセスで得た学びや成長も重要なアピールポイントとなります。
例えば、プロジェクトで失敗した経験を通じて、どのような教訓を得たか、そしてその学びを今後どのように活かしていきたいかを説明することで、自己改善への意欲や柔軟性をアピールできます。
さらに、チームでの活動経験を通じて、協調性やリーダーシップをどのように発揮したかを具体的に示すことも効果的です。
これらは、職場での人間関係構築やプロジェクト遂行能力を予測する上で重要な要素となります。
ガクチカのアピールでは、経験そのものよりも、その経験を通じてどのような姿勢や能力を身につけたかに焦点を当てることが重要です。
そして、それらの学びや成長が、志望する職種や企業でどのように活かせるかを明確に示すことで、より説得力のあるアピールとなります。
構成
自己PRとガクチカでは、エントリーシートに書く際の構成も異なります。
アピールポイントにあった構成になっているので、書く際は意識しましょう!
自己PRは『PREP法』
自己PRの構成において、PREP法は効果的なフレームワークとして広く活用されています。
PREP法は「Point(主張)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(まとめ)」の頭文字を取ったもので、論理的で説得力のある自己PRを組み立てるのに適しています。
PREP法の具体的な構成は以下の通りです。
1. Point(主張)
最初に自分の強みや特徴を簡潔に述べます。例えば、「私の強みは、どんな状況でも前向きに取り組む姿勢です。」
2. Reason(理由)
なぜそれが自分の強みなのか、その理由を説明します。「この姿勢により、困難な状況でも諦めずに解決策を見出すことができるからです。」
3. Example(具体例)
主張を裏付ける具体的なエピソードを提示します。「例えば、学生時代のプロジェクトで、予算不足に直面した際、創造的な代替案を提案し、成功裏にプロジェクトを完遂しました。」
4. Point(まとめ)
最後に、再度主張を強調し、それが企業にどう貢献できるかを述べます。「このような前向きな姿勢と問題解決能力を活かし、貴社の新規プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。」
PREP法を用いることで、自己PRに論理的な流れと説得力が生まれ、面接官に印象深く、理解しやすい形で自身の強みをアピールすることができます。
また、この構成は柔軟に適用可能で、複数の強みを効果的に組み合わせて PRすることも可能です。
ガクチカは『STAR法』
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の構成には、STAR法が効果的です。
STAR法は「Situation(状況)」「Task(課題)」「Action(行動)」「Result(結果)」の頭文字を取ったもので、具体的な経験を論理的に説明するのに適したフレームワークです。
STAR法の具体的な構成は以下の通りです。
1. Situation(状況)
まず、その経験が起こった背景や状況を説明します。
例. 「大学3年次に、所属するサークルの会計担当になりました。」
2. Task(課題)
その状況で直面した具体的な課題や目標を述べます。
「サークルの財政が逼迫しており、予算の見直しと効率的な資金運用が求められていました。」
3. Action(行動)
課題に対してどのような行動を取ったかを詳細に説明します。
「私は、まず全ての支出を精査し、不要な経費を削減しました。さらに、新たな収入源として企業協賛を提案し、交渉を行いました。」
4. Result(結果)
その行動によってどのような結果が得られたか、可能であれば数字を交えて具体的に述べます。
「これらの取り組みにより、年間予算の20%を削減し、さらに5社からの協賛を獲得して収入を30%増加させることができました。」
STAR法を用いることで、自身の経験を具体的かつ論理的に説明でき、その過程での成長や学びを効果的に伝えることができます。
また、この構成によって、面接官は応募者の問題解決能力や行動力を客観的に評価しやすくなります。
さらに、STAR法の最後に、その経験から得た学びや今後の抱負を付け加えることで、より説得力のあるガクチカの説明となります。
例えば、「この経験を通じて、財務管理の重要性と交渉力の大切さを学びました。これらのスキルを活かし、貴社でも効率的な業務運営に貢献したいと考えています。」と書くことができます。
STAR法を活用することで、学生時代の経験を単なる事実の羅列ではなく、自身の成長と将来の可能性を示す効果的なストーリーとして伝えることができます。
ガクチカと自己PRの書き方を知りたい方はこちら!
ガクチカと自己PRがかぶるのはOK?
就職活動において、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と自己PRの内容が重複することに悩む学生は少なくありません。
この問題に対する適切な対応は、効果的な自己アピールを行う上で重要だよね。
テーマだけが同じならOK
ガクチカと自己PRのテーマが同じであっても、それぞれの目的に沿って異なる角度から内容を展開できれば問題ありません。
テーマが同じでも内容を差別化する方法は多岐にわたります。
例えば、大学のゼミ活動をテーマとする場合、ガクチカではその活動で直面した課題と解決プロセスに焦点を当て、自己PRではその経験を通じて培われた自身の強みや成長に重点を置くことができます。
具体的には、ガクチカでゼミでの研究プロジェクトにおける困難とその克服方法を詳細に述べる一方、自己PRではその経験を通じて磨かれた分析力や粘り強さといった特性を強調するアプローチが考えられます。
このように、同じテーマでも異なる側面に光を当てることで、より多面的な自己アピールが可能となります。
さらに、テーマが同じであることで、面接官に一貫性のある印象を与えられるというメリットもあります。
これは、自身の経験や強みを効果的に印象付ける絶好の機会となり得るね!
例えば、ゼミ活動を通じて培った分析力が自身の最大の強みであり、それを今後のキャリアでも活かしたいという一貫したメッセージを伝えることができます。
ただし、テーマが同じ場合は、それぞれの文脈で異なる側面や学びを強調することが重要です。
これにより、面接官に対して、自身の経験の多様性と深さを効果的に伝えることができます。
使用するエピソードも同じなのはNG
一方、ガクチカと自己PRで全く同じエピソードを使用することは避けるべきです。
これには複数の理由があります。
まず、同じエピソードを繰り返し使用すると、準備不足や経験の浅さという印象を与える可能性があります。
就職活動では、学生時代のさまざまな経験を通じて得た学びや成長を多面的に示すことが求められます。
同じエピソードの繰り返しは、その機会を自ら制限してしまうことになるんだね。
また、ガクチカと自己PRはそれぞれ異なる目的を持っています。
ガクチカは具体的な経験とその過程での成長を示すものであり、自己PRは自身の強みや特性を効果的にアピールするものです。
同じエピソードを使用すると、これらの異なる目的に適切に対応できない可能性があります。
ガクチカと自己PR で異なるエピソードを用いることで、自身の多様な経験や能力を示し、面接官の興味を引き続けることができます。
例えば、ガクチカでアルバイトでの顧客対応の経験を語った場合、自己PRではサークル活動でのリーダーシップ経験を取り上げるなど、異なるエピソードを選択することが望ましいです。
これにより、顧客志向とリーダーシップという異なる強みを効果的にアピールすることができます。
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ガクチカと自己PRが被るときの対策法
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と自己PRの内容が重複しそうな場合、効果的な対策を講じることで、それぞれを魅力的かつ独自性のあるものにすることができます。
ここからは、3つの主要な対策法を詳しく解説していきます。
構成の違いを活かす
ガクチカと自己PRの構成の違いを活用することで、同じテーマや経験でも異なる角度から自己アピールを行うことが可能です。
それぞれの構成の特徴を理解し、それを最大限に活かすことが重要です。
ガクチカでは一般的にSTAR法(Situation、Task、Action、Result)が用いられます。
この構成では、具体的な状況や課題、それに対する行動、そして結果を時系列で説明します。
例えば、「大学の研究プロジェクトで直面した課題とその解決過程」について、以下のように構成できます。
1. Situation: 研究プロジェクトの概要と背景
2. Task: プロジェクトで担当した役割と直面した課題
3. Action: 課題解決のために取った具体的な行動
4. Result: プロジェクトの成果と個人的な成長
一方、自己PRではPREP法(Point、Reason、Example、Point)を用いることで、同じ経験を異なる視点から伝えることができます。
同じ研究プロジェクトの経験を自己PRで使う場合、以下のように構成を変えることができます。
1. Point: 「私の強みは、困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢です」
2. Reason: この姿勢が問題解決や目標達成に不可欠だと考えるため
3. Example: 研究プロジェクトで直面した困難とその克服プロセス
4. Point: この粘り強さを活かし、貴社でも困難な課題に取り組みたい
このように、構成を変えることで、同じ経験でも異なる側面を強調し、多角的な自己アピールが可能となります。
アピールポイントを変える
同じ経験や活動を取り上げる場合でも、ガクチカと自己PRでアピールポイントを変えることで、内容の重複を避けつつ、自身の多面的な魅力を伝えることができます。
ガクチカでは、主に以下のようなポイントをアピールすることが効果的です。
1. 具体的な行動力や実行力
2. 問題解決能力やクリティカルシンキング
3. チームワークやリーダーシップ
4. 目標達成に向けた粘り強さや工夫
例えば、学生団体での活動をガクチカで取り上げる場合、「メンバー間の意見対立を解消し、プロジェクトを成功に導いた問題解決能力」にフォーカスを当てることができます。
一方、自己PRでは以下のようなポイントを強調すると良いでしょう。
1. 個人の性格や特性(例:コミュニケーション能力、柔軟性)
2. 長期的な目標や価値観
3. 職業適性や専門性
4. 独自の視点や創造性
同じ学生団体での活動を自己PRで用いる場合は、「多様な意見を尊重し、チームの一体感を醸成するコミュニケーション能力」というように、異なる角度からアピールすることができます。
このように、アピールポイントを変えることで、同じ経験でも異なる側面を強調し、より豊かな自己表現が可能になります。
使うエピソードを変える
可能な限り、ガクチカと自己PRで異なるエピソードを使用することが望ましいです。
これにより、自身の経験の幅広さを示すとともに、面接官に多様な情報を提供することができます。
例えば、ガクチカでは大学の研究プロジェクトについて語り、自己PRではアルバイトでの経験を取り上げるといった具合です。
それぞれのエピソードの選び方として、以下のポイントを意識するとよいでしょう。
ガクチカのエピソード選択
・具体的な課題や目標が明確な経験
・自身の成長が顕著に表れている活動
・数値化できる成果がある経験
・チームでの活動や困難を克服した経験
自己PRのエピソード選択
・自身の強みや特性が最も発揮された経験
・志望業界や職種と関連性の高い活動
・長期的な目標や価値観を反映している経験
・独自の視点や創造性が発揮された活動
例えば、ガクチカでは「大学の研究プロジェクトで新しい分析手法を開発し、論文発表につなげた経験」を取り上げ、自己PRでは「長期インターンシップを通じて培った業界への理解と適性」について語るといった使い分けが考えられます。
このように、使用するエピソードを変えることで、自身の多様な経験と能力を効果的にアピールし、面接官に対してより包括的な自己紹介を行うことができます。
これらの対策を単独で用いるのではなく、状況に応じて組み合わせてみてね!
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【テーマ別】自己PRとガクチカの例文
各テーマにおける自己PRとガクチカの例文を提示します。
これらの例文は、それぞれの特徴を活かしながら、同じテーマでも異なるアプローチで自己アピールする方法を示しています。
自己PRでは個人の強みや特性に焦点を当て、ガクチカでは具体的な経験を通じて得た学びや成長に重点を置いています。
文字数はどちらも一般的に求められる400字程度になってるよ!
文字数はどちらも一般的に求められる400字程度になっています!
これらを参考にしながら、自身の経験を振り返り、独自の魅力的な自己PRとガクチカを作成してみてください!
アルバイト
まずは、アルバイトをテーマにした自己PRとガクチカについて見ていきましょう!
自己PR
私の強みは、臨機応変な対応力と顧客満足度向上への意欲です。これは、大学3年間続けたカフェでのアルバイト経験から培われました。様々な客層に対応する中で、お客様の表情や態度から要望を察し、適切なサービスを提供することができるようになりました。
例えば、あるとき常連のお客様が普段と様子が異なることに気づき、さりげなく声をかけたところ、仕事の悩みを抱えていることがわかりました。そこで、いつもより丁寧な接客を心がけ、心温まるメッセージをラテアートで表現しました。その結果、お客様から「元気をもらえた」と喜んでいただき、その後も継続的に来店いただけるようになりました。
このような経験を通じて、顧客一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供することの重要性を学びました。この姿勢は、御社でも活かせると確信しています。
【解説】
この自己PR例は、アルバイト経験から得た強みを効果的にアピールしています。
PREP法に沿って、まず強み(Point)を述べ、その理由(Reason)をアルバイト経験と結びつけています。
具体的なエピソード(Example)を挙げることで、抽象的な「対応力」を具体的に示しています。
最後に、その経験から得た学びと企業での活用可能性(Point2)を述べて締めくくっています。
ガクチカ
私がアルバイトを通じて学んだことは、「顧客満足度を高めるためのチームワークの重要性」です。大学2年次から3年間、大型家電量販店でアルバイトとして働き、接客や販売だけでなく、商品知識の習得や在庫管理にも携わりました。
この経験で最も印象に残っているのは、新製品の発売時期に行った店舗全体でのキャンペーンです。私は接客担当として、商品の特徴や使い方を説明する役割を担当しました。準備段階では、商品知識を深めるため自主的に勉強会を開催し、同僚とともに情報を共有しました。その結果、お客様からの質問にも的確に答えられるようになり、売上目標を120%達成することができました。
この経験から、個人の努力だけでなく、チーム全体で目標に向かって協力することの重要性を学びました。また、自ら率先して行動することで、周囲にも良い影響を与えられることを実感しました。
【解説】
このガクチカ例は、アルバイト経験を通じて学んだことに焦点を当てています。
STAR法(Situation, Task, Action, Result)を意識しつつ、PREP法の構成に沿って記述しています。
最初に学んだこと(Point)を述べ、アルバイトの状況(Reason)を説明しています。
具体的なエピソード(Example)では、取り組んだ課題と行動、その結果を明確に示しています。
最後に、この経験から得た学び(Point2)を述べています。
学業
次は、学業についての自己PRとガクチカの例文です。
自己PR
私の強みは、粘り強さと目標達成に向けた計画力です。この強みは、大学での学業、特に統計学の学習を通じて培われました。統計学は苦手科目でしたが、将来のキャリアに必要不可欠だと考え、克服を決意しました。
具体的には、まず苦手分野を明確にし、それぞれの課題に対して週単位の学習計画を立てました。例えば、確率分布の理解に苦労していた際は、オンライン教材や参考書を活用し、毎日30分の学習時間を確保。さらに、理解を深めるために実際のデータを用いた分析演習にも取り組みました。
この取り組みの結果、最終的には統計学の成績を平均から偏差値60以上まで向上させることができました。この経験から、困難な課題に直面しても、適切な計画と持続的な努力によって克服できることを学びました。御社でも、この粘り強さと計画力を活かし、困難な業務に対しても諦めずに取り組む所存です。
【解説】
この自己PR例は、学業経験から得た強みを効果的にアピールしています。
PREP法に沿って、まず強み(Point)を述べ、その背景(Reason)を学業経験と結びつけています。
具体的な学習方法(Example)を挙げることで、抽象的な「粘り強さ」と「計画力」を具体的に示しています。
最後に、その経験から得た学びと企業での活用可能性(Point2)を述べて締めくくっています。
ガクチカ
私が学業を通じて最も力を入れたことは、「多角的な視点からの問題解決能力の向上」です。特に、3年次に履修した環境経済学の授業でのグループ研究プロジェクトが、この能力を磨く大きな機会となりました。
このプロジェクトでは、地域の環境問題について経済的観点から分析し、解決策を提案することが課題でした。私たちのグループは、地元の河川汚染問題を取り上げました。まず、問題の実態を把握するために現地調査を行い、地域住民や行政へのインタビューを実施しました。次に、環境経済学の理論を適用し、汚染対策の費用対効果を分析。さらに、他地域の成功事例も参考にしながら、実現可能な解決策を検討しました。
結果として、私たちの提案は「環境と経済の両立を考慮した実践的アプローチ」として高く評価され、学内の研究発表会で最優秀賞を受賞しました。この経験を通じて、複雑な問題に対しても、多角的な視点と綿密な分析によって効果的な解決策を導き出せることを学びました。
【解説】
このガクチカ例は、学業を通じて身につけた能力に焦点を当てています。
STAR法を意識しつつ、PREP法の構成に従っています。最初に力を入れたこと(Point)を述べ、具体的な状況(Reason)を説明しています。
プロジェクトの詳細(Example)では、取り組んだ課題、行動、そしてその結果を明確に示しています。
最後に、この経験から得た学び(Point2)を述べて締めくくっています。
サークル
ここからは、サークルをテーマにした例文について見ていきましょう!
自己PR
私の強みは、リーダーシップとチーム運営能力です。この強みは、大学のボランティアサークルで副代表を務めた経験から培われました。50名以上の部員を抱える大規模サークルで、地域貢献活動の企画・運営を担当しました。
特に印象深いのは、地元の小学生向け環境教育プログラムの立ち上げです。この企画では、部員のモチベーション低下や意見の対立など、様々な課題に直面しました。そこで、週1回のミーティングを設け、全員が意見を出し合える環境を整備。また、タスクを細分化し、各部員の強みを活かせる役割分担を行いました。
結果として、プログラムは大成功を収め、参加した小学生からも好評を得ました。さらに、この活動が認められ、翌年には市から表彰を受けるまでに至りました。この経験から、多様な意見をまとめ上げ、チームの力を最大限に引き出すリーダーシップの重要性を学びました。御社でも、この経験を活かし、チームの一員として、また時にはリーダーとして貢献したいと考えています。
【解説】
この自己PR例は、サークル活動での経験から得た強みを効果的にアピールしています。
PREP法に沿って、まず強み(Point)を述べ、その背景(Reason)をサークル経験と結びつけています。
具体的なプロジェクト(Example)を挙げることで、抽象的な「リーダーシップ」と「チーム運営能力」を具体的に示しています。
最後に、その経験から得た学びと企業での活用可能性(Point2)を述べて締めくくっています。
ガクチカ
私がサークル活動を通じて最も力を入れたことは、「多様性を尊重したコミュニケーション能力の向上」です。所属していた国際交流サークルでは、様々な国籍や文化背景を持つ学生たちと活動を共にしました。
特に印象に残っているのは、年間最大のイベントである「国際文化祭」の企画・運営です。20カ国以上の留学生と日本人学生が参加するこのイベントでは、文化の違いによる意見の対立や、言語の壁による意思疎通の困難さに直面しました。そこで私は、「お互いの文化を学び、理解を深める」をテーマに掲げ、各国の文化紹介ブースの設置や、多言語でのプレゼンテーションセッションを提案しました。
また、意思疎通を円滑にするため、ビジュアルを多用した資料作成や、やさしい日本語の使用を心がけました。これらの取り組みの結果、参加者全員が積極的に意見を出し合える環境が整い、過去最高の来場者数を記録する成功を収めました。
この経験を通じて、文化や言語の違いを超えてコミュニケーションを図る重要性と、多様性がもたらす創造性の価値を学びました。また、相手の立場に立って考え、適切な方法でメッセージを伝える能力を身につけることができました。
【解説】
このガクチカ例は、サークル活動を通じて身につけた能力に焦点を当てています。
STAR法を意識しつつ、PREP法の構成に従っています。最初に力を入れたこと(Point)を述べ、具体的な状況(Reason)を説明しています。
イベントの詳細(Example)では、直面した課題、取った行動、そしてその結果を明確に示しています。
最後に、この経験から得た学び(Point2)を述べて締めくくっています。
ゼミ・研究室
最後にゼミや研究室でのことをテーマにした例文について見ていきます!
自己PR
私の強みは、論理的思考力と粘り強い探究心です。この強みは、経営学部のマーケティング戦略研究室での活動を通じて培われました。特に、卒業研究では、ECサイトにおける消費者行動分析をテーマに取り組みました。
研究過程で最も苦労したのは、膨大なデータから有意義な洞察を導き出すことでした。例えば、1年分の購買データを分析する際、当初は意味のある傾向を見出せずにいました。しかし、諦めずに粘り強くデータと向き合い、様々な角度から分析を繰り返しました。そして、購買頻度と商品カテゴリーの関係性に着目することで、新たな消費者セグメントを発見することができました。
この発見は、指導教授からも高く評価され、学部の研究発表会で最優秀賞を受賞しました。さらに、この研究結果を基に、実際のECサイト運営企業にマーケティング戦略の提案を行う機会も得ました。
この経験を通じて、複雑な問題に対しても、論理的アプローチと粘り強い探究心があれば、革新的な解決策を見出せることを学びました。御社でも、この強みを活かし、困難な課題に対しても諦めることなく、創造的な解決策を提案できると確信しています。
【解説】
この自己PR例は、ゼミ・研究室での経験から得た強みを効果的にアピールしています。
PREP法に沿って、まず強み(Point)を述べ、その背景(Reason)を研究活動と結びつけています。
具体的な研究プロセス(Example)を挙げることで、抽象的な「論理的思考力」と「粘り強い探究心」を具体的に示しています。
最後に、その経験から得た学びと企業での活用可能性(Point2)を述べて締めくくっています。
ガクチカ
私がゼミ活動で最も力を入れたことは、「データに基づく意思決定能力の向上」です。所属していた経済学部の計量経済学ゼミでは、実際の経済データを用いた実証分析に取り組みました。
特に印象に残っているのは、3年次の研究プロジェクトです。テーマは「地域経済の活性化要因分析」でした。この研究では、全国の市町村データを使用し、経済成長と様々な要因(人口動態、産業構造、教育水準など)の関係性を分析しました。
データ収集から分析、結果の解釈まで、すべての過程で困難に直面しました。特に、多変量解析の手法選択や、結果の解釈には苦心しました。しかし、指導教授や先輩方のアドバイスを積極的に求め、統計ソフトの使い方を徹底的に学び、先行研究を丹念に調べることで、少しずつ前進していきました。
結果として、教育投資と起業率が地域経済の活性化に強い正の相関を持つことを明らかにしました。この研究結果は、ゼミ内での発表会で最優秀賞を受賞し、さらに地元自治体の政策立案にも参考資料として活用されました。
この経験を通じて、データ分析の技術的スキルだけでなく、数字の背後にある意味を読み取り、それを実際の意思決定や政策提言につなげる能力の重要性を学びました。また、専門家や先輩方からの学びを謙虚に受け入れ、それを自身の成長につなげることの大切さも実感しました。
【解説】
このガクチカ例は、ゼミ活動を通じて身につけた能力に焦点を当てています。STAR法を意識しつつ、PREP法の構成に従っています。
最初に力を入れたこと(Point)を述べ、具体的な状況(Reason)を説明しています。研究プロジェクトの詳細(Example)では、直面した課題、取った行動、そしてその結果を明確に示しています。
最後に、この経験から得た学び(Point2)を述べて締めくくっています。
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面接でエントリーシートと違う内容を話すのは良い?
ここまでは、エントリーシートに記入する際のガクチカと自己PRの内容について見ていきました。
エントリーシートが選考を通過すると、多くの場合は面接がありますね。
面接では、エントリーシートの内容と同じ質問をされることがあります。
その際、
エントリーシートで書いた内容と同じ内容を話すのは良いの?
逆に違う内容を話してもいいの?
というような疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
そんな疑問をここでは解決していきます!
全く違う内容はダメ
エントリーシートと面接で全く異なる内容を話すことは避けるべきです。
これには重要な理由があります。
まず、一貫性の欠如は、あなたの信頼性を損なう可能性があります。
エントリーシートは、面接官があなたを理解するための重要な資料です。
そこに記載された内容と面接での発言が大きく異なると、面接官はあなたの一貫性や誠実さに疑問を抱く可能性があります。
例えば、エントリーシートでは「リーダーシップ」を強みとして挙げながら、面接では全く触れずに別の特性を強調するようなケースは避けるべきです。
このような不一致は、あなたの自己理解や自己表現の能力に疑問を投げかけることになります。
また、エントリーシートの内容は、あなたが慎重に選んだ最も強調したい点のはずです。
面接でそれを覆すような発言をすることは、自身のアピールポイントを自ら否定することになりかねません。
ただし、エントリーシートの内容を深掘りしたり、補足説明を加えたりすることは問題ありません。
むしろ、そうすることで面接官により深い理解を提供できます。
重要なのは、エントリーシートと面接での発言に一貫性を持たせ、あなたの強みや経験を効果的に伝えることです。
これにより、面接官にあなたの誠実さと自己理解の深さを示すことができるよ!
学生時代頑張ったこと(ガクチカ)は特に注意!
学生時代に力を入れて取り組んだこと、いわゆる「ガクチカ」は、就職活動において特に重要な要素です。
このため、エントリーシートと面接で内容が一致していることが極めて重要です。
ガクチカは、あなたの成長の過程や、困難に直面したときの対応力、目標達成に向けた粘り強さなどを示す重要な指標となります。
面接官は、これらの経験を通じてあなたの人物像や潜在的な能力を評価します。
エントリーシートと面接でガクチカの内容が大きく異なると、以下のような問題が生じる可能性があります。
1. 信頼性の低下:一貫性のない説明は、あなたの誠実さや信頼性に疑問を投げかけます。
2. 準備不足の印象:エントリーシートに記載した内容を十分に説明できないと、準備不足と判断される可能性があります。
3. 自己分析の甘さ:自身の経験の中から最も重要なものを一貫して説明できないことは、自己分析が不十分だと判断される可能性があります。
ただし、エントリーシートの内容を基本としつつ、面接では以下のような発展的な話をすることは問題ありません。
・エントリーシートの内容をより詳細に説明する
・その経験から学んだことや、その後の成長につながったエピソードを追加する
・その経験が志望動機や将来のキャリアプランにどうつながるかを説明する
重要なのは、エントリーシートと面接で語るガクチカの本質的な部分(何に取り組み、どのような結果を得たか、何を学んだか)を一致させることです。
これにより、あなたの経験と成長を一貫性をもって効果的にアピールすることができます。
自己PRで話す強みに対する別エピソードはあり
自己PRにおいて、エントリーシートと面接で同じ強みを主張しつつ、それを裏付ける別のエピソードを話すことは、むしろ推奨される方法です。
これには以下のような利点があります。
1. 一貫性の維持:基本的な強みや特性を一致させることで、エントリーシートと面接の一貫性を保つことができます。
2. 多面的なアピール:同じ強みを異なる角度から示すことで、その強みがより確固たるものであることを証明できます。
3. 柔軟性の証明:様々な状況で同じ強みを発揮できることを示すことで、あなたの適応力や応用力をアピールできます。
4. 面接官の興味を引く:新しいエピソードを提供することで、面接官の関心を高め、より深い対話につながる可能性があります。
例えば、エントリーシートで「リーダーシップ」を強みとして挙げ、サークル活動での経験を記載したとします。
面接では、同じ「リーダーシップ」という強みを主張しつつ、アルバイトでのチームリーダーとしての経験を新たに話すことができます。
このアプローチを効果的に行うためのポイントは以下の通りです。
・強みの定義を一致させる:エントリーシートと面接で主張する強みの本質的な部分を一致させる。
・関連性を明確に:新しいエピソードがどのようにその強みを裏付けているかを明確に説明する。
・バランスを保つ:エントリーシートの内容も適切に言及しつつ、新しいエピソードを追加する。
・準備を万全に:複数のエピソードを準備し、状況に応じて最適なものを選択できるようにする。
このように、自己PRにおいて別のエピソードを話すことは、あなたの強みをより立体的に、説得力を持って提示する良い機会となります。
ただし、基本的な主張(強み)を一致させることで、エントリーシートとの整合性を保つことが重要です。
まとめ
自己PRとガクチカは、就職活動において重要な要素です。
これまでみてきたことについて振り返っていきましょう!
1. 自己PRとガクチカの違いを理解する
・自己PR:個人の強みや特性を強調
・ガクチカ:具体的な経験を通じた成長や学びを示す
2. テーマに応じた適切な内容を準備する
・アルバイト、学業、サークル、ゼミ・研究室など、様々な経験を活用
3. PREP法やSTAR法を用いて論理的に構成する
・Point(主張)、Reason(理由)、Example(例)、Point(まとめ)の流れで説明
4. 具体的なエピソードを交えて説得力を高める
・数字や具体的な成果を示すことで印象を強める
5. エントリーシートと面接の一貫性を保つ
・基本的な内容は一致させつつ、面接では深堀りや補足を行う
6. 自己PRでは同じ強みに対する別エピソードの使用も効果的
・多面的なアピールにつながる
7. ガクチカは特に一貫性を重視する
・信頼性と自己分析の深さを示すため
これらのポイントを押さえることで、より効果的な自己アピールが可能となり、就職活動の成功につながります。
自身の経験を深く振り返り、個性的かつ説得力のある自己PRとガクチカを作成することが重要です。