こんにちは!27卒ライターのFujiです。
今回はWebテスト代行について解説していきます。
就活をしていると数多くのWebテストを受けますよね。
種類も多く、対策が追いつかない!面倒!と思っている人も多いかもしれません。
インターネットを調べると、Webテスト代行の業者も出てきます。
しかし、このWebテスト代行、実は過去に逮捕までされたことのある出来事なのです。
この記事では、過去のWebテスト代行の事件を取り上げながら、Webテスト代行のリスクについて解説していきます!
Webテスト代行の実態

Webテスト代行とは、本来は就活生本人が受けるべきWebテストを他人に依頼し、代わりに解いてもらうサービスです。
インターネット上で業者や個人が代行を請け負い、SPIや玉手箱、TG-WEBなど様々なテスト形式に対応しています。
Webテストは、その難易度や、受験しなければいけない数の多さから、負担に感じる就活生は少なくありません。
そうした背景から、手間を省きたいという気持ちで、代行業者の利用に繋がっているのが現状です。
しかし、これらの行為は「不正行為」にあたり、重大なリスクが潜んでいます。
Webテスト代行を使ったことのある学生
実際にWebテスト代行を利用した学生は、一定数存在します。
SNSや掲示板には「代行で通過した」「うまくいった」といった体験談も投稿されています。
しかし、利用者数はかなり少ないのも事実です。
日研トータルソーシングが調査した、就活生と新卒2年目までの元就活生100名を対象としたアンケートでは、就活生のWebテスト代行への意識が読み取れます。
Webテスト代行サービスを使ったことはありますか?
・使ったことがある・使おうと思っている:6%
・使いたいと思ったけど使わなかった:20%
・使おうとも思わなかった:74%

実際にWebテスト代行を利用したことのある人は全体の6%しかいません。
しかし、「使いたいと思ったけど使わなかった」と回答した人も含めると、26%の就活生がWebテスト代行には関心を持っているようです。
最も多いのは「使おうと思わなかった」です。
全体の74%はWebテスト代行の利用を回避しています。
なので、Webテスト代行を実際に利用する就活生はごく少数であるといえるでしょう。
Webテスト代行の逮捕例も
Webテスト代行は逮捕例もあります。
2022年11月、Web代行をした男が私電磁的記録不正作出・同供用(刑法161条の2第1項・3項)の疑いで逮捕され、初公判で懲役2年6ヶ月が求刑されました。
このケースでは、依頼した就活生側も共犯容疑で書類送検されています。
つまり、依頼する側も「被害者」ではなく「加担者」として扱われる可能性があるのです。
【参考】日本経済新聞 就活替え玉、関電元社員に求刑懲役2年6月 東京地裁
Webテスト代行がバレる理由

Webテストは自宅で受験できるテストです。
目の前に監督者がいるわけではありません。
「じゃあ代行でもバレないんじゃ……」
そう思ってしまいますが、Webテスト代行を使うとバレてしまうポイントはいくつもあります。
一貫性がない
企業はWebテストの結果と面接での受け答えを比較しています。
テストで高得点を取ったのに、面接で論理的思考力や語彙力が不足していると判断された場合、不正を疑われることがあります。
Webテストの能力検査は、ある種の「知能検査」でもあります。
また、面接やグループディスカッションでは、性格検査と人柄の整合性も見られています。
本来の自分に見合わないパフォーマンスを見せてしまうと、不自然さはすぐに見抜かれてしまうのです。
Webテストに関する質問に答えられない
企業によっては独自のWebテストを使っている場合もあります。
また、Webテストの内容について質問されることもないとは言えません。
代行を利用していた場合、答えに詰まってしまうことが多く、違和感を与える原因になります。
ここでの受け答えが不自然だと、代行が疑われてしまうのです。
警察に摘発される
代行業者が摘発された場合、依頼した学生の情報も芋づる式に明らかになることがあります。
特定されるのは、業者が保管しているメールやダイレクトメッセージの履歴、振り込み履歴などからです。
過去の逮捕事例を見ても、使用した就活生もともに書類送検されているため、特定は免れないと考えてよいでしょう。
最悪の場合、自分の名前が報道されることもあるのです。
WEBテスト代行を使った時のリスク


Webテスト代行を使うとどうなるの?

最悪内定取り消しになるよ!他にもリスクはあるんだ
合格するか分からない
代行業者の実力が不明な場合、かえって低得点になる可能性もあります。
また、企業によってはテスト内容が企業独自のものに変更されていることもあり、標準的な問題は解けても、通用しないことがあります。
結局、お金を払っても「確実に受かる」保証はどこにもないのです。
精神的に落ち着かなくなる
Webテスト代行を使うと、不正をしてしまったという罪悪感で、精神的に落ち着かなくなることがあります。
もし合格したとしても、「ばれないだろうか」「いつか取り消されるのでは」といった不安を抱えながら就活を続けることになります。
一時的に楽になると思って依頼しても、後々の方が精神的な負担は大きくなるのです。
Webテスト代行がバレると内定取消になる
代行がバレた場合、多くの企業では内定取り消しの処分が下されます。
企業は不正行為に対して非常に厳しい態度を取っています。
時期によっては他の会社すべてに内定辞退を申し出てしまった後に取り消されることも十分考えられます。
すると、最悪の場合就活を一からやり直さなければならなくなります。
Webテスト代行がバレてしまったら

もしWebテスト代行がバレてしまった場合、その会社の内定取消以外の不利益が発生する可能性があります。
最悪の場合、自分の後輩にまで迷惑をかけてしまうことになってしまうでしょう。
内定取消
やはり一番に考えられることは内定取消です。
Webテスト代行は不正です。
多くの企業は不正が発覚すると即座に内定が取り消されます。
すると、就活の努力がすべて無駄になってしまい、卒業後の進路にも大きな影響を与えます。
他の会社にも就職できない可能性
企業間で情報が共有されるケースもあります。
グループ企業はほぼ間違いなく伝達されると考えてよいでしょう。
また、業界内での繋がりが強い場合、不正行為の事実が他社にも伝わるリスクがあります。
「不正をした学生」としてマークされてしまうと、他社での選考も厳しくなります。
後輩にも影響が出る
不正した学生の情報は、大学名や学部名で広がることもあります。
その場合、後輩たちの就活にまで影響を及ぼす可能性があります。
実際に、大学の学生が事件などを起こし学校名が報道された年は、その大学の学生は就活に苦労したそうです。
不正を行ったのはたった一人だったとしても、印象は悪くなってしまうものです。
企業側が「この大学は不正が多い」と判断すれば、全体の評価が下がってしまうのです。
Webテスト代行より確実な対策方法

Webテスト代行は一見効率的に見えるかもしれませんが、リスクが非常に高く、後悔することも少なくありません。
それよりも、自分の力で正攻法の対策をするほうが、精神的にも安定し、選考通過の可能性を高めることができます。
ここでは、代行に頼らずにWebテストを乗り越えるための確実な対策方法を紹介します。
対策本
まずおすすめしたいのが、市販の対策本を活用する方法です。
SPIや玉手箱、TG-WEBなどの形式ごとに問題を網羅した本が多く出版されており、自分の苦手分野に絞って学習することもできます。
書店にはレベル別の問題集や、解き方のコツが丁寧に書かれている解説本もあります。
何冊も買う必要はなく、自分に合った一冊を繰り返し使うことが一番の近道です。
また、時間を測って解くことで、本番に近い状態で練習することができます。
何度も練習しておくと、出題傾向に慣れていくので、自然と高得点がとれるようになりますよ。

「これが本当のWebテストだ!」は一番ポピュラーな参考書だよ!
アプリ
最近では、スマホでWebテスト対策ができるアプリも多いです。
アプリは通学時間や休み時間といったスキマ時間に学習できるので、かなりおススメの方法です。
SPIや玉手箱など、アプリストアで名前を検索するとヒットしますので、対策したいWebテストの名前で検索してみましょう。
一番おすすめなのはLognaviです。
Lognaviはアプリ内の知的テストを使って、Webテストの対策ができるアプリです。
自分の偏差値も知ることができるため、Webテストでどのぐらいの成績が取れているのかが分かります。
就活エージェント
自分一人ではなかなか対策が進まないという人には、就活エージェントの活用をおすすめします。
エージェントの中には、Webテスト対策を含めた選考対策を無料で提供しているところもあります。
模擬テストを受けられるサービスや、SPIに特化した講座、問題解説を行ってくれるセミナーなども存在します。
プロの視点からアドバイスをもらうことで、自分の弱点や改善点に気づきやすくなります。
さらに、企業ごとの出題傾向やテスト方式についての情報も得られるため、効率よく対策を進められるのも魅力です。
個別のサポートを受けられるので、不安が大きい方にとっては心強い味方となるでしょう。

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まとめ

この記事では、Webテスト代行の実態と、それに伴うリスクについて詳しく解説しました。
代行は便利に見えますが、バレる可能性がある行為です。
内定取り消しや法的責任を負うリスクも存在します。
また、代行業者の逮捕例や、実際に依頼した学生が特定された事例も紹介しました。
代行では得られない「本番での自信」や「正当な評価」を得るためには、地道な努力が欠かせません。
就活は長期戦ですが、確実な対策こそが内定への近道です。
不正ではなく、正攻法で乗り越えていきましょう!