こんにちは、26卒ライターのtomokaです。
エントリーシートの資格欄についてどのように書けばいいのか悩んでいる人は多いと思います。
この記事では、エントリーシートの資格欄の書き方や注意点を解説します。
この記事を読むと分かること
- エントリーシートでの資格の正しい書き方
- 就活でアピール出来る資格
- 資格がない場合の対処法
エントリーシートに資格を書くメリット
スキル・能力の証明になる
資格は、具体的なスキルや能力を客観的に証明する強力な手段になります。
例えば、TOEIC800点以上のスコアを持っていれば、ビジネスレベルの英語力があることを示すことができます。
資格を持っていると、抽象的な自己PRではなく、具体的で客観的な能力を証明することができるため、自分の実力を明確に伝えることができます。
志望度の高さをアピールできる
志望業界や職種に関連した資格を持っていると、志望度と熱意をアピールすることができます。
例えば、IT業界を志望する就活生がIT関連の資格を持っていると、IT業界への意欲や関心があることをアピールでき、志望度が高いと評価してもらいやすくなります!
ガクチカになる
資格取得の経験は、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」の題材になります。
資格取得のために費やした時間と努力は、学習能力や目標達成力を示す具体的なエピソードとしてとても効果的です!
ガクチカとしてのアピール方法
面接での話題のネタになる
エントリーシートに記載した資格について、面接で話題にしてもらえることがあります。
どのような動機で資格に取り組み、どのような努力をして資格を取得したのかという質問を通してアピールすることができます!
資格取得の経験を通して得た気づきや成長を語ることで、効果的に自己PRできます。
エントリーシートでアピールできる資格9選
ここでは、エントリーシートでアピールできる資格を紹介します!
就活で好印象を持ってもらいやすい資格なので、持っている人は是非アピールしましょう!
①TOEIC
TOEICは、ビジネスにおける英語コミュニケーション能力を客観的に評価する国際的な資格試験として、多くの企業から高い評価を受けているため、オススメです。
グローバル化が進む現代のビジネス環境において、英語力は不可欠なスキルとなっているため、TOEICのスコアはエントリーシートで強力なアピールポイントになります!
特に、730点以上のスコアを取得していれば、ビジネスで十分に通用する英語力があるとみなされ、採用担当者の目を引くことができます。
800点以上のスコアがあれば、海外クライアントとの円滑なコミュニケーションが可能であることを示し、グローバル展開を図る企業にとって魅力的な人材だと判断される可能性が高まります。
②英検
英検(実用英語技能検定)は、日本の教育現場で広く認知されている英語資格試験です。TOEICは受けたことがないけど、英検なら持っている、という人も多いと思います。
エントリーシートに英検の取得級を記載することで、読む・聞く・話す・書くの4技能にわたる総合的な英語力をアピールできます。
特に、準1級以上の取得は、高度な英語力の証明となり、企業の採用担当者に強いインパクトを与えることができます!
英検の特徴は、実用的な英語力を測定できる点です。
例えば、2級は高校卒業程度、準1級は大学卒業程度、1級はネイティブスピーカーに近い英語力があることを示します。
英検は具体的な英語力のレベルの指標になるため、企業側が就活生の能力を把握しやすいという利点があります。
③日商簿記
日商簿記検定は、企業の経理・財務部門で必要とされる知識と技能を証明することができる権威ある資格です。エントリーシートに日商簿記の取得級を記載することで、企業の財務状況を理解し、適切な経営判断を行うための基礎的な能力を持っていることをアピールできます。
特に、3級以上の取得は、ビジネスパーソンとしての基本的なスキルを身につけていることを示す強力な証明となります。
④運転免許
運転免許は、一見すると仕事に直接関係ないように思われるかもしれませんが、エントリーシートに記載することで多くのメリットがあります!
運転免許を所有していると、移動の自由度が高く、フレキシブルな働き方ができる人材であることをアピールできます。
また、運転免許を取得するためには、規則の遵守や責任感、安全意識が重要です。これらの要素は、どのような職種でも重要視される基本的な資質です!
⑤PC関連の資格
PC関連の資格は、デジタル化が進む現代のビジネス環境において、非常に重要なスキルです。PC関連の資格は、ITリテラシ-の高さと、効率的な業務遂行能力をアピールできます。
特にMicrosoft Office Specialist(MOS)やITパスポートなどの資格は、多くの企業で高く評価されます。
例えば、MOSの取得は、Word、Excel、PowerPointなどの基本的なオフィスソフトを効率的に使いこなせることを示します。これらのスキルは、文書作成、データ分析、プレゼンテーション資料の作成など、ほぼすべての職種で求められる基本的なスキルです。
また、ITパスポートのような基礎的なIT知識を問う資格は、ビジネスにおけるITの重要性を理解し、IT部門以外の職種でも、デジタルトランスフォーメーションを推進する現代のビジネス環境において大きな強みとなります。
⑥IT関連の資格
IT関連の資格は、急速に進化するテクノロジー業界において、専門的な知識とスキルを証明する重要なツールです。エントリーシートにIT関連の資格を記載することで、技術的な専門性と最新のテクノロジートレンドへの適応能力をアピールできます。
特に、情報処理技術者試験やベンダー固有の認定資格は、多くのIT企業や技術部門で高く評価されています。
基本情報技術者試験の取得は、IT分野の基礎的な知識と技能を持っていることを示します。これは、プログラマーやシステムエンジニアを目指す人にとって、重要なステップとなります。
また、より上位の応用情報技術者試験や高度な専門試験(データベーススペシャリスト、ネットワークスペシャリストなど)の取得は、特定分野での深い知識と実践力を証明し、キャリアアップの可能性を高めます。
また、AWS認定ソリューションアーキテクトやGoogle認定プロフェッショナルクラウドアーキテクトなどのクラウド関連の資格は、急成長するクラウドコンピューティング市場での即戦力となる能力を示します。
これらの資格は、単なる知識の証明だけでなく、実際のビジネス課題を解決する能力を持っていることをアピールできます。
⑦秘書検定
秘書検定は、ビジネスマナーやコミュニケーションスキル、オフィス実務能力を証明する資格として、多くの企業で高く評価されています。
エントリーシートに秘書検定の取得級を記載することで、単に秘書業務のスキルだけでなく、ビジネスパーソンとしての基本的な素養を持っていることをアピールできます。
特に、準1級以上の取得は、高度なビジネススキルの証明となります。
秘書検定2級を取得していれば、ビジネス文書の作成、来客対応、電話対応などの基本的なオフィススキルを身につけていることを示せます。
これらのスキルは、秘書職だけでなく、一般事務職や営業職、接客業など、幅広い職種で求められる汎用的なスキルです。
⑧公認会計士
公認会計士は、財務・会計分野における最高峰の国家資格です。エントリーシートに公認会計士の資格を記載することで、極めて高度な専門知識と分析力を持っていることを示す強力なアピールポイントになります。
この資格は、単に会計事務所や監査法人だけでなく、一般企業の財務部門や経営企画部門でも非常に高く評価されます。
公認会計士の資格は、財務諸表の作成と分析、監査、税務に関する深い知識と実践力を証明することができます。
さらに、公認会計士の資格取得プロセスは非常に厳しく、高度な論理的思考力や問題解決能力、そして継続的な学習能力が必要です。
これらの能力は、会計・財務分野に限らず、経営戦略の立案やビジネス上の意思決定など、企業経営の様々な場面で活かせる汎用的なスキルです。
そのため、将来的に経営幹部を目指す上でも、非常に価値のある資格として認識されています。
⑨宅建
宅地建物取引士(宅建士)の資格は不動産業界に限らず幅広い業種でアピールポイントとなる有力な資格です。
この資格は、不動産取引に関する法律や実務知識を証明するもので、企業の財務や資産管理に携わる可能性のある職種において高く評価されます。
宅建資格の取得には、不動産取引に関する法律や税務、建築などの幅広い知識が必要とされます。そのため、この資格を持っていることは、学習能力の高さや専門知識の習得に対する意欲を示すことができます。
宅建資格は、単に不動産業界向けの資格というだけでなく、ビジネスパーソンとしての総合的な能力を示す指標としても機能します。
エントリーシートに記載することで、法律や経済に関する幅広い知識基盤を持っていることをアピールでき、採用担当者に好印象を与えることができるでしょう。
エントリーシートに書かない方が良い資格
逆に、エントリーシートに書いてもアピールにならない資格ってあるの?
こういった疑問を持つ人もいると思います。ここでは、エントリーシートに書かなくても良い資格について解説します。
企業の求める基準に達していない資格
企業が求める水準に達していない資格や初級レベルの資格は、逆効果になってしまう可能性があります。
例えば、TOEICスコアが400点台の場合、英語力をアピールするには不十分であり、むしろ英語力の低さを示してしまう可能性があります。
多くの企業が、ビジネスで使える英語力の目安としてTOEIC730点以上を求めていることを考えると、400点台のスコアは記載しない方が良いでしょう。
志望企業の業務内容に関係ない資格
志望企業の業務内容に全く関係のない資格を記載してしまうと、志望動機の弱さやキャリアプランの不明確さを印象づけてしまう可能性があります。
例えば、IT企業にエンジニアとして応募する場合、調理師免許や美容師免許などの資格は、直接的な関連性がありません。IT関連の資格ではなくこれらの資格を記載すると、IT分野への興味や専門性よりも、別の分野に関心があるように見えてしまう可能性があります。
ただし、一見関係のない資格でも、その取得過程で身につけたスキルや経験が志望職種に活かせる場合は例外です。
例えば、教員免許を持っていて営業職に応募する場合、「人前で話す能力」や「分かりやすく説明する力」などのスキルをアピール出来れば、関連性を見出すことができます。
資格を記載する際は、「この資格が志望する仕事でどのように活かせるか」という視点を持つことが大切です!
スポーツや趣味の資格
エントリーシートに記載する資格は、原則として仕事に関連するものを選ぶべきです。スポーツや趣味に関する資格は、個人の興味や人となりを示す良い指標にはなりますが、多くの場合、直接的な職務遂行能力を示すものではありません。これらの資格を前面に出すことで、逆に志望職種への熱意や適性が疑われてしまう可能性があります。
例えば、ヨガインストラクターの資格や囲碁の段位などは、一般企業の事務職や営業職とは直接的な関連性が低いです。これらの資格を強調すると、仕事よりも趣味に熱心であるという印象を与えてしまう可能性が高いです。
ただし、趣味やスポーツの資格が完全に無意味というわけではありません!
例えば、チームスポーツの指導者資格は、リーダーシップやコミュニケーション能力の証明になる可能性があります。
また、趣味の資格取得が長期的な目標設定と努力の成果を示すものであれば、その過程で培った忍耐力や学習能力をアピールポイントにできるかもしれません。
したがって、スポーツや趣味の資格をエントリーシートに記載する場合は、その資格を通じて得た経験や能力が、どのように職務に活かせるかを具体的に説明できるようにしましょう!
それが難しい場合は、エントリーシートの資格欄ではなく、自己PR欄や趣味・特技欄で簡潔に触れる程度にとどめ、職務に直接関連する資格や経験にフォーカスを当てることをおすすめします。
趣味・特技欄でのアピール方法はこの記事を参考にしましょう!
役に立たない資格でもアピールしたい!対処法は?
一見役に立たない資格でも、適切な表現方法を用いることで、自身の強みや能力をアピールすることが可能です。
重要なのは、資格そのものではなく、その資格を通じて得た経験や身につけたスキルに焦点を当てることです。
企業は、単に資格の有無を知りたいのではなく、就活生の潜在能力や成長可能性を知りたいと思っています。そのため、たとえ直接的に業務に関係のない資格であっても、その取得過程で培った能力や姿勢は、自己PRなど、様々な場面で活かせる可能性があります。
資格欄での正しい資格の書き方・注意点
ここでは、実際に資格欄に資格を正しく書く方法や注意点を解説します。
書きたい資格がある人は是非参考にしてください!
正式名称で書く
エントリーシートの資格欄では、必ず資格の正式名称を使用しましょう!
略称や通称を使用すると、誤解を招いたり、正確性に疑問を持たれてしまいます。
間違えやすい!資格の正式名称
✕「英検」→〇「実用英語技能検定」
✕「簿記」→〇「日商簿記検定」
✕「基本情報」→〇「基本情報技術者試験」
✕「応用情報」→〇「応用情報技術者試験」
資格の正式名称が不明な場合は、資格発行団体の公式ウェブサイトなどで確認しましょう!
西暦・和暦は統一する
取得年月の表記方法を統一しましょう。
西暦と和暦が混在していると、読み手に混乱を与え、一貫性が無いエントリーシートであるというマイナスイメージにつながってしまいます。
一般的には、西暦表記の方が国際的に通用し、わかりやすいため、西暦を使用することをおすすめします。
特に、外資系企業や国際的な業務を行う企業に応募する場合は、西暦表記が適切です。
取得時期順で記載する
資格を取得した時期の順番に表記しましょう。
一般的には、最新の資格から順に表記していく「新しい順」がおすすめです。
ただし、業界や企業によって資格の重要度順や難易度順での記載を求められる場合もあります。その場合は、企業の指示に従いましょう。
統一性がない資格を書きすぎない
エントリーシートの資格欄に記載する資格は、志望職種や企業に関連性のあるものに絞り込むことが重要です。統一性のない資格を多数列挙すると、専門性や志望動機がぼやけてしまい、効果的なアピールにつながりません。
そのため、記載する資格は厳選し、志望職種との関連性を明確に示せるものに限定することをおすすめします。
資格を厳選する際のポイント
嘘はNG
エントリーシートでアピールしたいけど、強い資格が無い…
ウソを書いてもバレなきゃ大丈夫かな?
エントリーシートの資格欄でウソを書くのは絶対NGです!
資格の級を盛ったり、ウソを書いたりすると、短期的には有利になるように見えるかもしれませんが、長期的には深刻な問題につながってしまう可能性があります。
ウソを書くことの問題点
- 信頼を失う
虚偽の情報が発覚した場合、信頼性が完全に失われてしまいます。
これは、就活だけでなく、将来のキャリアにも悪影響を及ぼす可能性があります。 - 法的な問題
意図的に虚偽の情報を記載することは、詐欺行為とみなされる可能性があります。
これは、法的な問題に発展する可能性があります。 - 心理的負担
ウソをつき続けると心理的な負担が大きくなります。面接の際もウソがバレないように振る舞う必要があるため、選考で十分に実力を発揮できなくなってしまいます。 - スキルのミスマッチ
実際には持っていない資格を記載してしまうと、自身のスキルレベルと求められる業務内容にミスマッチが生じてしまい、入社後に大きな問題となってしまう可能性があります。
資格がない場合の対処法
資格が無い場合は資格欄に何を書いたら良いの?
資格を持っていない人はこのように不安に思うと思います。
ここでは、資格をもっていない場合の資格欄の書き方を解説します!
空欄にせず「特になし」と記載する
資格欄を空欄にするのではなく、「特になし」と明記しましょう。
空欄にすると、記入漏れとして判断されてしまうことが大きな理由です。
特になしって書いて、不利にならないかな?
資格が無くても、誠実さや学習意欲、そして関連するスキルや経験を適切にアピールすることで、採用担当者に好印象を与えることができます。
「特になし」と書くこと自体がネガティブな評価につながるわけではありません。
他の箇所でどのようにアピールするかが重要です!
エントリーシートでの自己PR方法について解説している記事はこちら
勉強中や取得予定のものは書いて良い
エントリーシートの資格欄に記載できる資格が無い場合でも、現在勉強中の資格や近い将来取得予定の資格があれば、それらを記載しましょう!
これは、学習意欲や向上心、そして将来のキャリアに対する明確なビジョンを示す絶好の機会となります。
勉強中や取得予定の資格の記載例
「TOEIC 800点取得に向けて勉強中(20XX年XX月受験予定)」
「基本情報技術者試験 勉強中(20XX年春期試験受験予定)」
「日商簿記検定2級 取得予定(20XX年XX月)」
【選考で不利?】今からでも資格を取るべき?
就活中のみなさんの中には、資格を持っていないことに不安を感じる方も多いと思います。
資格がないと選考に不利になっちゃうんじゃないかな…
今からでも資格を取った方がいいのかな?
結論から言うと、資格の取得は必須ではありませんが、適切な資格を選んで取得することは、選考において有利に働く可能性が高いです。
資格取得のメリット4選
- スキルの証明になる
資格は、特定の分野における知識やスキルを客観的に証明できるものです。
これは、特に実務経験が少ない新卒の就活生にとって大きな武器になります! - 学習意欲のアピールにつながる
資格取得に向けて勉強することは、学習意欲や向上心の高さをアピールできます。
これらは多くの企業が重視する資質です。 - 志望動機の説得力が高まる
志望する業界や職種に関連する資格を取得することで、その分野への興味や適性をアピールできます。 - 差別化できる
同じような経歴の就活生が多い中で、関連する資格を持っていることで周囲との差別化ができます。
一方で、資格を今から取得することに関しての注意点は以下の通りです。
資格取得の注意点
負担が増える
就活と並行して資格取得の勉強をすることは、時間的にも精神的にも大きな負担となる可能性があります。
時間がかかる
多くの資格は、取得までに一定の期間を要します。そのため、直近の選考には間に合わない可能性があります。
他の選考対策がおろそかになる
資格取得に時間を割くことで、エントリーシートの作成や面接の準備など、他の重要な選考対策に十分な時間を割けなくなる可能性があります。
メリットと注意点を踏まえた上で、今からでも資格取得を目指すべきかどうかを判断しましょう!
まとめ
今回は、エントリーシートの資格欄の書き方について解説しました。
この記事のまとめ
- 資格は正式名称で書く
- 西暦・和暦を統一する
- 取得順に記載する
- 資格が無い場合は「特になし」と記載する
資格の書き方で迷っている人や、資格が無くて悩んでいる人にとって少しでも参考になったら嬉しいです。
効果的な資格欄の書き方を身につければ、選考通過率が上がること間違いなしです!
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