就活で留年の理由をどう伝える？面接とESの両方を大解説！

こんにちは！26卒ライターのわかです。

楽子ちゃん

留年したことを面接で聞かれたらどうしよう？

楽子ちゃん

ESに留年した理由を書いた方がいいのかな？

というあなた！

本記事では

留年したことを面接で聞かれたときの答え方
ESに留年したことを書くのか
就活留年は本当にいいのか

を紹介していきます。

いっしょに、悩みを解決していきましょう！

留年って就活に不利？

楽子ちゃん

留年って就活にとって不利になるの？

最初に気になるのが、留年が不利になるのかどうかでしょう。

留年という経験が特殊だからこそ、どの企業もきちんと見ている部分になります。

では実際に不利になるのか、見ていきましょう！

基本的には不利になってしまう

基本的には、不利になってしまいます。

楽子ちゃん

やっぱりそうなんだ！

企業側が採用活動で見ているのは、「継続性」「責任感」「計画性」などです。

留年の背景に「単位不足」「出席不足」などがあると、それらが欠けているのでは？と捉えられる可能性があります。

特に大手企業や金融・インフラ・メーカーなど、比較的保守的な業界では、留年に対して厳しい目が向けられることもあります。

しかし、心配しすぎる必要はありません。留年という事実以上に、「そこから何を学び、どう行動したか」が評価されるからです。実際に、留年を経験した方の中にも、十分に内定を獲得し、充実したキャリアをスタートさせている人は多くいます。

楽子ちゃん

不利にはなるかもだけれど、内定を勝ち取ることもできるんだね！

業界によっては気にしない場合もある

ただし、業界によって考え方はさまざまです。

IT業界やスタートアップ企業、外資系企業、クリエイティブ業界では、学歴や留年の有無よりも「スキル」「熱意」「成果」を重視する傾向があります。

しっかりとした理由と成長のエピソードを持っていれば、評価に影響しないケースも少なくありません。

スキルや志望理由の明確さ、人間性などを重視する企業が多いため、納得感のある説明さえできれば、むしろ留年経験が「自分を見つめ直した転機」として、プラスに働くことさえあります。

面接で留年した理由って聞かれるの？

楽子ちゃん

面接で留年した理由って聞かれるの？

多くの場合、面接では留年した理由を聞かれます。

というのも、履歴書やエントリーシートの学歴欄を見れば、年数のずれから留年がわかるからです。

そして「なぜ留年したのか？」という疑問を持ち、面接官はそれぞれの理由で質問をすることでしょう。

聞かれないことは基本的にないと思っておいた方がいいでしょう。

楽子ちゃん

それじゃあ、前もって答えを用意した方がいいんだね！

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どうして面接で留年した理由を聞かれるの？

面接の場面で、「なぜ留年されたのですか？」という質問を受けると、つい戸惑ってしまう方も多いかもしれません。これは、単なる事実確認ではなく、応募者の考え方・価値観・誠実さ・適応力など、さまざまな側面を知るための重要な質問のひとつです。

企業側には、それを尋ねる明確な意図があります。ここでは、主に4つの視点からその理由を解説します。

① 単純に留年の理由を知りたい

まず最も基本的な目的として、「どうして留年したのか」という事実確認があります。これは、エントリーシートや履歴書の学歴欄を見れば、卒業までの年数からすぐに分かるため、避けようとしても隠しきれるものではありません。

採用担当者は、「何らかの事情があって卒業が1年延びている」という点に注目し、まずはその理由を理解したいと考えるはずです。

学業に関する問題（単位不足、成績不振など）
体調不良や怪我によるもの
留学や転学など前向きな理由
モチベーションや目的意識の欠如
やむを得ない家庭の事情

などなど、様々な理由で留年している可能性があります。

この時点では、善悪や評価を下すためではなく、事実を把握することが目的です。ですから、誤魔化したり言い訳をしたりせず、まずは正直に伝える姿勢が重要になります。

② 人柄を知りたい

留年という一つの困難に対して、あなたがどのように向き合ったのかを見ることで、人柄や価値観を読み取ろうとしている面接官も多くいます。

ミスや失敗をどう受け止めたか
反省や内省をきちんとできる人か
責任感や誠実さがあるか
周囲や自分自身にどう向き合ったか

留年というネガティブに見られがちな経験でも、自分自身の弱さや課題にきちんと向き合い、成長につなげている人は、むしろ魅力的に映ることがあります。

つまり、面接官はこの質問を通して、「この人は社会人として成長できそうか？」という視点でも見ているのです。単に留年の理由を述べるだけではなく、その出来事をどう受け止めているのかが、最も問われているポイントだと言えます。

③ 留年から学んだことを知りたい

企業が新卒を採用する際、重視するのはその人が今後どのように成長していけるかという“ポテンシャルです。ですから、たとえマイナスに見える過去があったとしても、そこから何を得て、どう変わったのかを語れる人は、高く評価される傾向にあります。

たとえば、

時間管理の重要性を痛感し、以降の生活習慣が大きく改善された
モチベーションが低下した時期を経て、自分の本当にやりたいことが見つかった
プレッシャーや困難と向き合うメンタル面の強さが養われた

このように、留年を一つの転機として捉え、その後の成長や改善につなげている姿勢を見せられると、むしろポジティブな評価に変わる可能性すらあるのです。

④ 体の状態を知るため（病気・事故の後遺症など）

留年の理由が健康面の問題であった場合、面接官はその後の回復状況を把握するために確認することがあります。

長期間の療養やリハビリが必要だった病気・怪我
精神的な病気（うつ病や不安障害など）
慢性的な持病や身体的ハンディキャップ

この場合、面接官が知りたいのは「今も支障があるのかどうか」「業務にどのような配慮が必要か」という点です。決して差別する意図ではなく、必要なサポートの有無や、無理のない働き方を想定するための確認です。

もし心身に関する理由で留年した場合は、以下の点を明確に伝えると安心してもらえるでしょう。

原因となった体調の問題（可能な範囲で）
現在の回復状況（完治しているか、治療中か）
日常生活や就業に支障がないこと

体調に関する話題はデリケートですが、過度に伏せることでかえって誤解を招く場合もあります。正直かつ前向きに伝えることで、相手の理解を得ることができます。

留年理由を答えるときのポイント5選！

楽子ちゃん

実際に面接で留年理由を聞かれた！

楽子ちゃん

答えるときのポイントはあるかな？

留年理由を聞かれたとき、「どのように話せば悪い印象を与えずに済むのか」と不安になる方も多いと思います。

実際は留年という事実そのものよりも、「どのように受け止め、どのように伝えるか」のほうが評価に大きく影響します。

それでは、就活において留年理由を伝える際に押さえておきたい5つのポイントを見ていきましょう！

① 留年理由を素直に話す

まず大前提として大切なのは、ごまかさず、事実を誠実に伝えることです。どれほど前向きな内容に見せかけたとしても、事実と異なる説明や不自然な言い回しは、面接官にすぐに見抜かれてしまいます。

「正直に言うと、当時は学業への意識が低く、単位取得が難しい状況でした」
「部活動を優先しすぎた結果、学業とのバランスを崩してしまいました」

といったように、原因となった背景を率直かつ丁寧に表現することが重要です。

もちろん、マイナス面をただ述べるだけでは逆効果になりますので、後述する「改善」「学び」とセットで話すことが前提となります。

② 留年を通して学んだことを伝える

失敗や挫折の経験から、何を学び、どう変わったかを伝えることが、面接での印象を大きく左右します。

企業は“完璧な人”を求めているわけではなく、課題に直面したときに自己成長できる人材を評価します。

たとえば、

「自己管理の甘さを痛感し、以降はスケジュール管理と優先順位付けを意識するようになりました」
「一度の失敗が自分の未熟さを気づかせてくれたことで、考え方が前向きに変わりました」

など、留年を転機と捉えたことが伝わるエピソードを添えると、非常に説得力が高まります。

③ これからどう改善するかを伝える

過去の失敗から学んだだけでなく、今後に向けてどのような改善を行っているか・しようとしているかも伝えることで、「この人は再発防止のために行動を変えられる人だ」と評価されます。

例としては以下のような表現が考えられます。

「日々のタスクをToDoリストで管理する習慣をつけ、継続して実行しています」
「現在は時間配分を意識した学習を行い、卒業に向けて順調に単位を取得できています」

このように、行動ベースの改善策を話すと、信頼性が高まります。逆に、「気をつけています」「意識しています」などの抽象的な言葉だけだと、やや説得力に欠けてしまう点に注意しましょう。

④ 入社後の展望を伝える

話の終着点として、「だからこそ、御社で○○を実現したい」といった未来への意欲を結びつけることが、面接での話し方の中でも非常に効果的です。

たとえば、

「この経験を活かし、困難があっても立ち止まらず挑戦する姿勢で貢献したいと考えています」
「失敗を恐れず、自ら考えて動ける人材として、組織に貢献していきたいです」

など、留年経験が単なる過去の失敗ではなく、自分の志望動機やキャリアビジョンに通じていると伝えることができれば、評価は格段に上がります。

これは、面接官が「過去の失敗から、どんな未来が見えているのか」を知りたがっているためです。必ず話の中で「今後」に言及しましょう。

⑤ ポジティブな言葉で言い換える

表現の仕方にも細心の注意を払いましょう。ネガティブな言葉は、聞く人の印象を大きく左右するため、できるだけ前向きな言葉や表現に“言い換える”工夫が求められます。

×「怠けていた」→ ○「自己管理が甘かった」
×「失敗した」→ ○「自分の課題に気づけた」
×「単位を落とした」→ ○「学習への取り組みに反省点があった」

こうした言葉の選び方ひとつで、話の雰囲気が前向きになりますし、相手に伝わる印象も大きく変わります。

ただし、無理に“よく見せよう”とするのではなく、誠実に、でも前向きに伝えることが大前提です。

留年理由を伝えるときのNGポイント2選！

楽子ちゃん

逆にNGポイントはあるのかな？

留年理由を伝える際には、「どのように話すか」が評価を大きく左右します。

誠実に伝え、前向きな印象を持ってもらうことが理想ですが、話し方や表現を間違えると、かえって悪印象を与えてしまうリスクもあります。

特に注意すべきなのが、2つのNG行動です。面接やエントリーシートでの対応に自信がない方は、これらを避けるだけでも印象が大きく変わります。

それでは、2つのNG行為を見ていきましょう！

① 留年したことを他責にする

もっとも印象が悪くなりやすいのが、「自分以外の誰かや環境のせいにする」姿勢です。これを“他責思考”と呼びます。

以下のような発言には注意が必要です。

「教授の評価が厳しかったため、単位を落としました」
「大学のカリキュラムが不親切で、授業についていけませんでした」
「ゼミの担当教員が不在で、履修登録に失敗してしまいました」

確かに外的な要因が関係していたとしても、就職活動においては自分の責任としてどう捉え、どう行動したかが問われます。

他責にする発言は、こんな印象を与えてしまいます：

責任感がない
反省が足りない
社会人としての自覚が薄い
入社後も困難を他人のせいにしそう

逆に、同じ出来事でも自己責任として捉えられていれば、それだけで印象が大きく改善されます。

改善例：

当時は情報収集や計画が不十分で、結果的に履修の手続きに遅れてしまいました。この経験から、物事を前倒しで準備する意識が強まりました。

このように、たとえ環境に課題があったとしても、自分なりの改善点や学びを見出す姿勢が評価されます。

② 留年した理由で嘘をつく

もう一つ避けるべきなのが、「嘘をつく」「事実を偽る」といった行為です。就活における面接や書類では、多少でも事実と異なる内容があると、信頼性が大きく損なわれてしまうリスクがあります。

よくある嘘の例：

実際には遊びや怠慢が原因だったのに、「家族の介護が必要だった」と偽る
成績不振が理由なのに、「資格勉強に集中していた」と作り話をする
留年ではなく“自発的な休学”だったと事実をねじ曲げる

こうした嘘は、面接中の深掘り質問に対して整合性が取れず、すぐに矛盾が露呈してしまう可能性が高いです。面接官は多数の学生と接しているため、不自然な回答や言い回しには非常に敏感です。

さらに、たとえバレなかったとしても、入社後に書類の内容との相違が発覚した場合、経歴詐称とみなされる可能性すらあります。

一方、たとえネガティブな理由であっても、正直に伝えた上で成長や反省を語ることができれば、「誠実な人」という好印象につながります。

誠実な伝え方の例：

大学入学当初は目標意識が希薄で、学習への取り組みが甘かったと反省しています。結果的に留年という形になりましたが、それを機に将来について真剣に考え、現在は明確な目標を持って学業に励んでいます。

このように、嘘をつくよりも、事実を前向きに言い換える工夫をしたほうが、面接官に好感を持たれやすいのです。

ESには留年理由を書いた方がいいの？

楽子ちゃん

面接では聞かれたら答えるけれど、ESには書いた方がいいのかな？

履歴書やエントリーシート（ES）に留年の事実が記載されることを避けられない以上、自ら留年理由に触れるべきかどうか悩む方も多いと思います。

それでは、書くべきかどうかとその理由を見ていきましょう！

書いた方がプラスになりやすい！

留年経験は、伝え方次第でマイナス評価に直結するものではありません。むしろ、誠実に向き合い、自分なりの成長を語れる人材は、企業から高く評価される傾向にあります。

特に最近では、採用担当者の多くが「多様な背景や経験を持つ人材」に価値を感じるようになっており、留年＝不利という固定観念は徐々に薄れています。

▼ こんなふうに書くと好印象

大学入学当初は将来像が明確でなく、学業へのモチベーションも低かったため、十分な単位を取得できませんでした。しかし、その経験がきっかけとなり、自分のキャリアについて真剣に考えるようになりました。以降は目的意識を持って学び直し、現在は自己管理力を高めながら、計画的に行動することを心がけています。

このように、留年の事実を隠すのではなく、正直に向き合い、ポジティブな学びや成長につなげていることを伝えることができれば、面接に進んだ際にも一貫した印象を持ってもらいやすくなります。

留年したからこその自分の魅力を書こう

留年を経験したからこそ得られた視点や強みは、他の学生にはない「あなたならではの価値」と言えます。

挫折を経験したからこそ、粘り強く努力できるようになった
目標を持ち直したことで、行動力や計画性が身についた
弱みを自覚したことで、人との関わり方や支援の大切さに気づけた
自己反省を通じて、精神的に一段階成熟できた

こんな強みは、それこそあなたならではの価値です。

ESでは、“等身大の自分”を魅力として伝えることが大切です。無理に理想像を作るのではなく、「実際にどんな困難があり、どう乗り越えたのか」を丁寧に言葉にすることで、誠実さ・成長意欲・再起力といった評価につながります。

企業の採用担当者は、「ミスや挫折があっても、それを糧にできる人かどうか」を重視しています。その点で、留年経験はむしろ自分の“変化のストーリー”を語れる強みとも言えるのです。

書き方に迷ったときは誰かに相談しよう！

「どう書けば前向きに伝わるかわからない」「どこまで正直に書いていいのか不安」と感じるのは自然なことです。そんなときは、一人で抱え込まずに相談することが大切です。

相談先としておすすめなのは以下のような人やサービスです：

大学のキャリアセンターのアドバイザー
就活経験のある先輩
社会人の知人
オンライン就活サービス（ES添削など）
信頼できる第三者（家族や先生など）

自分の文章を誰かに読んでもらい、「伝わりやすいか」「印象が悪くないか」といった視点からフィードバックを受けるだけで、ESの質は格段に上がります。

また、プロの目線から添削を受けることで、自分では気づけなかった“表現のクセ”や“説得力の弱さ”にも気づくことができます。

書き方に悩むときは、決して「自分だけがおかしい」と思わないでください。多くの就活生が同じように迷っており、相談してブラッシュアップすること自体が、良いESへの第一歩です。

就活エージェントに相談して内定を勝ち取ろう！

留年理由を伝えるときのパターン別の例文8選！

実際の面接やESでは、どのように伝えたらよいのか迷う方も多いかと思います。以下に、留年理由ごとの例文を8パターンご紹介します。ご自身の状況に近い内容を参考に、言葉をアレンジして使ってみてください。

1. 部活動が理由で留年した場合

大学時代、体育会の活動に力を入れており、全国大会を目指す中で練習や遠征が重なり、学業との両立が難しくなってしまいました。その結果、単位を一部落としてしまい留年となりました。しかしこの経験から、時間管理や優先順位の付け方の重要性を強く実感し、現在は計画的に物事を進める力が身につきました。

2. 遊んでいたことが理由で留年した場合

入学当初、大学生活を自由に過ごせる環境に甘えてしまい、授業への出席や学習への取り組みが不十分でした。その結果、必要な単位を取得できずに留年することになりました。この経験を通じて、自分の未熟さに向き合い、責任感と自己管理の重要さを学びました。現在は、目標を明確に設定し、努力を継続する姿勢を大切にしています。