【例文あり】エントリーシートで800字の回答を書くポイントを徹底解説

エントリーシート(ES)

皆さんはエントリーシートを書く際、800字制限の設問で

800字も何を書けばいいのか分からない…

どんな構成にすれば効果的にアピールできるんだろう…

と悩んだことはありませんか?

ガクチカ志望動機自己PRなどは特に注意点やコツもあるため、800字制限の設問があるエントリーシートを作成しなければならない際は、この記事を読んで参考にしてください!

ここでは、エントリーシートの800字制限の書き方について、ガクチカ・志望動機・自己PRの3つに絞って解説していきます!

800字以内で効果的にアピールする方法を知って、内定に近づきましょう!

企業が800字制限の設問を作る理由

一般的にエントリーシートの設問の字数制限は400字程度が多いため、800字制限の設問は書く内容が多く、嫌だなと思ってしまう人も多いと思います。

企業がエントリーシートに800字制限の設問を設ける背景には、応募者を多角的に評価するための意図があります。ここでは、その具体的な理由を詳しく見ていきましょう。

志望度を知るため

800字制限の設問を課すことで、企業は応募者の志望度を知ろうとします。限られた文字数の中で志望理由や企業への理解を的確に表現することで、志望度が高いという評価に繋がり、選考通過しやすくなります!

採用担当者
採用担当者

志望度が高い就活生は企業研究もしっかりしていて、

キャリアプラン企業の方向性を結びつけて説得力のある文章を書いてくれるはず!

このように企業の採用担当者は考えています。

一方で、表面的な情報だけを羅列したり、ありきたりな文章を使いまわしたりしている文章の場合は、志望度が低いと捉えられてしまいます。

このように、800字という制限は、応募者が企業に対してどれだけ真剣に向き合い、自身のキャリアを重ね合わせて考えているかを浮き彫りにする効果的な手段なのです。

ESの時点で人柄や価値観を詳しく知るため

800字制限の設問は、応募者の人柄価値観を深く理解するために設定されることがあります。

この文字数は、表面的な自己紹介だけでなく、就活生の考え方価値観を詳しく知るのに十分な長さだと企業は考えています。

限られた文字数の中で、自身の経験や考えを論理的に整理し、説得力のある形で伝える能力は、その学生がどれくらいの思考力表現力を持っているのかを表します。

例えば、「学生時代に最も力を入れて取り組んだことは何ですか。その経験を通じて学んだことを、当社でどのように活かせると考えますか」という設問があるとします。

これに対して、部活動でのリーダーシップ経験を挙げ、そこで培ったチームワークの重要性と、困難を乗り越える粘り強さについて述べたとします。さらに、その経験を企業の具体的なプロジェクトや職務に結びつけて説明できれば、協調性や問題解決能力、そして企業理解度の高さをアピールすることができます。

このように、800字という制限は、応募者の人柄価値観を多面的に評価するための適切な長さなのです。企業は、この回答を通じて、応募者が自社の企業文化や価値観とマッチするかどうかを見極めようとしています。

長い文章を読みやすくまとめる力を見るため

800字制限の設問は、応募者の情報整理能力簡潔な文章力があるかどうかを見ることができます。800字以内の設問を効果的に埋めることができると、複雑な情報や多様な経験を論理的で読みやすい形式にまとめあげる能力がある、という好印象に繋がります!

ビジネスの現場では、膨大な情報を短時間で処理し、要点を簡潔に伝える能力が求められます。800字という制限は、入社後に求められるスキルをアピールするのに効果的だといえます。

経験や考えを取捨選択し、最も重要なポイントを伝えましょう!

800字制限はどんな設問が多い?

800字制限が課される質問として、

  • 志望動機 
  • ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
  • 自己PR

が多く挙げられます。

この3つの対策をして、800字制限のエントリーシート対策を完璧にしましょう!

【800字の志望動機】800字の志望動機の書き方

800字の志望動機は、企業に対する熱意理解を効果的に伝えられる重要な設問です。この文字数制限内で、キャリアビジョン企業の方向性を結びつけ、説得力のある志望理由を書きましょう。

ここでは、800字の志望動機の書き方について解説します!

800字の志望動機のフレームワーク

  1. 結論
  2. 志望するようになったきっかけ
  3. なぜその業界か
  4. なぜその企業か
  5. 自分のどんな強みを活かして入社後活躍するか

①結論

最初に、なぜその企業を志望するのかという結論を明確に述べましょう。

結論を最初に簡潔に述べることで、読み手の興味を引き、そのあとの内容への期待を高める効果があります。この部分では、企業の特徴価値観自身のキャリア目標を結びつけ、なぜその企業で働きたいのかを端的に示します。

例文

「貴社の革新的な技術開発と持続可能な社会への貢献姿勢に強く共感し、私のエンジニアリングスキルを活かして、次世代の環境技術の発展に貢献したいと考え、志望いたしました。」

②志望するようになったきっかけ

次に、志望するようになったきっかけを説明しましょう。そうすることで、志望動機の具体性信憑性が高まります。企業との出会いや、企業の製品・サービスとの関わりなど、具体的なエピソードを書くと良いです。

このとき、エピソードを羅列しただけの文章にならないように注意しましょう!

そのエピソードから何を感じどのように考えが変わったのかを書いて、志望理由に説得力をもたせましょう。

エピソードを羅列しただけの文章

「貴社の環境技術展示会に参加し、最新の太陽光発電システムのデモンストレーションを目の当たりにしたことが、私が貴社を志望するきっかけとなりました。」

自分の考えを盛り込んだ文章

「貴社の環境技術展示会に参加し、最新の太陽光発電システムのデモンストレーションを目の当たりにしたことが、私が貴社を志望するきっかけとなりました。
その技術の革新性と環境への貢献度の高さに感銘を受け、自分もこのような価値ある技術開発に携わりたいと強く思うようになりました。」

自分の考えを盛り込んだ文章の方が、きっかけから志望に至るまでの思考の流れが分かりやすく、より説得力のある志望動機になっていますね。

③なぜその業界か

800字制限は字数に余裕があるため、「なぜその業界を志望するのか」を説明しましょう。

この部分をしっかりと書くことで、業界研究がしっかりとできている印象を与えることができます。業界研究がしっかりできていないままエントリーシートを作成してしまったり面接を受けてしまったりすると、

採用担当者
採用担当者

うちの業界の志望度は低いのかな…

採用担当者
採用担当者

テキトーに就活してるのかな…

というマイナスな印象を与えてしまう危険があります。

例文

「急速に進化するデジタル技術が社会のあらゆる分野に革新をもたらしている現状を踏まえ、IT業界こそが未来の社会基盤を形成する中心的な役割を担うと考えています。
常に最先端の技術に触れ、社会の課題解決に直接貢献できるIT業界で、自身の技術力を磨きながら、社会に価値を提供し続けるキャリアを築きたいと考えています。」

例文では、業界を志望する理由だけでなく、その業界で思い描くキャリアをアピールしています。

志望動機を書く際は「どれくらい好きなのか」ではなく、

「自分のやりたいことがここでしかできない」ことをアピールしましょう。

④なぜその企業か

「なぜその業界を志望するのか」に関連して、「なぜその企業を志望するのか」も書くと、企業研究がしっかりできていることをアピールすることができます。

志望企業の特徴強みを具体的に挙げて、自分のやりたいこと価値観とどのようにマッチしているのかを説明しましょう。

また、その企業でしか得られない経験や成長機会についても言及すると、より説得力が高まります。

企業研究や業界研究は、採用ホームページだけでなく、

説明会OB訪問の機会も積極的に活用しましょう!

例文

「貴社が過去5年間で特許取得数を業界トップに押し上げ、革新的な技術開発を続けていることに強く惹かれました。
私は常に最先端の技術に触れ、社会に新しい価値を創造することを目指しています。貴社の革新的な企業文化と、技術を通じて社会課題の解決に取り組む姿勢は、私のキャリアビジョンと完全に一致していると考えます。
貴社独自の社内ベンチャー制度を通じて、新規事業の立ち上げにも携わる機会があることも、私が貴社を志望する大きな理由です。この制度を活用し、技術者としての視野を広げながら、事業創造の経験も積みたいと考えています。」

⑤自分のどんな強みを活かして入社後活躍するか

最後に、自分の強みをどのように活かして入社後に活躍するかを具体的に述べましょう。

この部分では、企業にとって自分を採用するメリットを最大限アピールすることができます。

具体的には、自分の強みと企業の課題やニーズを結びつけて、入社後どのように貢献していけるかを書くと良いです。

まず、自分の強みを具体的に挙げます。ただし、自慢で終わらせず、その強みがなぜ形成されたのか、どのような経験を通じて磨かれたのかを簡潔に説明します。

次に、その強みは企業でどのように活かせるのかを具体的に述べます。

最後に、入社後の目標や、どのようなスキルを身につけたいかについても言及すると、働くイメージができているという評価に繋がります。

例文

「私の強みは、課題を多角的に分析し、創造的な解決策を提案する能力です。この強みは、大学での研究活動や、複数の学際的プロジェクトへの参加を通じて培われました。
この分析力と創造性を活かし、貴社の新製品開発プロジェクトにおいて、市場ニーズと技術的可能性を結びつける役割を果たしたいと考えています。特に、貴社が注力している環境配慮型製品の開発において、持続可能性と革新性を両立させる提案を行いたいです。
入社後3年以内に、新製品開発チームのリーダーとして一つのプロジェクトを成功に導くことを目指します。そのために、社内外の研修を積極的に活用し、プロジェクトマネジメントスキルも強化していきたいと考えています。」

入社後にやりたいことだけでなく、やりたいことのために何をすべきかの視点も重要です!

800字の志望動機を書く際の注意点

800字の志望動機を効果的に書くためには、いくつか注意点があります。これらのポイントを押さえることで、より説得力のある、印象に残る志望動機を作成することができます!

志望動機を作成する際にチェックしましょう。

800字の志望動機を書く際の注意点

  • 各要素に矛盾がないように、繋がりと全体的な統一感を意識する
    書き終わったら何度も読み直すようにしましょう。
  • 具体性を持たせる
    具体的な事例や数字を用いて表現すると良いです!
  • 企業研究をしっかり行ってから志望動機を作成する
    ホームページや企業説明会、OB訪問の機会を活用しましょう。

【800字のガクチカ】800字のガクチカの書き方

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)では、自身の経験成長を効果的に伝えることが求められます。ここでは、800字のガクチカの書き方について詳しく解説します!

800字のガクチカのフレームワーク

  1. 結論(何に取り組んだか)
  2. 取り組みの動機
  3. 課題・困難
  4. どんな工夫をして乗り越えたか
  5. そこから得た学び

①結論(何に取り組んだか)

最初に、学生時代に取り組んだことを簡潔に述べましょう。

この部分では、活動の概要と、その活動を通じて得られた成果学びを端的に説明します。

結論を先に述べることで、「どのような経験を通じて成長したのか」という全体像が分かり、読み手にとって理解しやすい文章になります。

例文

「私は大学3年次から1年間、学内のベンチャー支援プログラムに参加し、環境配慮型の新商品開発プロジェクトをリードしました。
この経験を通じて、チームマネジメントの重要性と、革新的なアイデアを形にする過程での困難を乗り越える力を身につけました。」

②取り組みの動機

次に、取り組みの動機を説明することで、行動の背景にある思考価値観を伝えましょう。

この部分では、なぜその活動を選んだのか、どのような目的を持って取り組んだのかを具体的に述べましょう。

動機を書く際は、興味や好奇心だけでなく、将来のキャリア社会貢献への思いなどを盛り込むと、仕事に対する価値観を伝えることができます。

例文

「環境問題に強い関心があり、大学での学びを実社会の課題解決に活かしたいと考えていました。ベンチャー支援プログラムは、その思いを実現する絶好の機会だと感じ、参加を決意しました。」

③課題・困難

取り組みにおいて、直面した課題や困難を述べて、問題解決能力忍耐力をアピールしましょう。

この部分では、具体的にどのような困難に直面したのか、そしてそれがなぜ困難だったのかを明確に説明しましょう。

また、困難に直面した際の自身の心情考えにも触れることで、人柄価値観困難に立ち向かう姿勢をアピールすることができます。

例文

「プロジェクト開始当初、チームメンバー間で意見の相違が生じ、方向性の統一が困難でした。
特に、環境への配慮と商品の市場性のバランスをどう取るかで意見が分かれ、プロジェクトの進行が停滞しました。
当初は意見の対立に戸惑いましたが、この状況を、多様な視点を統合し、より良い解決策を見出す機会として捉え直すことにしました。」

④どんな工夫をして乗り越えたか

困難を乗り越えるために行った工夫や取り組みを具体的に説明して、問題解決能力創造性をアピールしましょう。

この部分では、どのような行動を取り、どのようなアプローチで課題に取り組んだかを具体的に述べましょう。

また、工夫の過程で得た気づきや試行錯誤の様子にも触れましょう。さらに、その工夫がどのような結果をもたらしたかについても言及すると、より説得力が増します。

例文

「まず、各メンバーの意見を丁寧にヒアリングし、それぞれの主張の背景にある思いや価値観を理解することから始めました。さらに、実際の消費者や環境の専門家にインタビューを行い、多角的な視点を取り入れることで、バランスの取れた商品コンセプトの構築を目指しました。
当初は全員の意見を完全に満足させようとしましたが、それが却って議論を複雑にしていることに気づきました。そこで、核となる価値観を明確にし、そこからぶれない範囲で柔軟な対応を取ることにしました。
これらの取り組みの結果、チーム内で共通のビジョンが形成され、環境性能と市場競争力を両立させた商品企画を完成させることができました。」

⑤そこから得た学び

ガクチカの締めくくりとして、その経験から得た学びを書きましょう。

この部分では、活動を通じて得たスキルや気づき、そしてそれらが今後のキャリアにどのように活かせるかを具体的に説明します。

例文

「この経験を通じて、多様な意見を持つメンバーをまとめ上げ、共通の目標に向かって進むためのリーダーシップスキルを身につけました。特に、各メンバーの強みを活かしながら、チーム全体のパフォーマンスを最大化することの重要性を学びました。
この経験で培ったチームマネジメントスキルと、環境と経済の両立を目指す姿勢は、貴社の持続可能な製品開発プロジェクトにおいて大いに活かせると確信しています。」

冒頭で述べた結論部分と一貫性を持たせることを忘れずに意識しましょう!

800字のガクチカを書く際の注意点

800字のガクチカを効果的に書くためには、いくつか注意点があります。これらのポイントを押さえることで、より説得力のある、印象に残るガクチカを作成することができます!

ガクチカを作成する際にチェックしましょう。

800字のガクチカを書く際の注意点

  • 具体性をもたせる
    具体的な数字やエピソードを盛り込むようにしましょう。
  • 一貫性のある構成にする
    書き終わったら読み返して確認しましょう。
  • 自己分析して掘り下げる
    その経験が自分にとってどのような意味を持ったのかを深く掘り下げて分析しましょう。
  • 志望する企業や職種との関連性を意識する
    ガクチカで得た学び能力が、志望企業でどのように活かせるかついて言及するとより説得力のある文章になります。

【800字の自己PR】800字の自己PRの書き方

800字の自己PRは、強み個性を効果的に伝え、企業にとって自分自身が採用するメリットのある人材であることをアピールするチャンスです。

ここでは、800字の自己PRの書き方について詳しく解説します!

800字の自己PRのフレームワーク

  1. 結論
  2. 根拠となるエピソード
  3. 仕事への活かし方

①結論

最初に、強みや特徴を簡潔に述べましょう。

結論部分では、あなたの強みとそれがどのように形成されたかを端的に示します。

最初に強みを端的に書くことで、「この就活生はどのような価値を提供できるのか」という全体像を示す役割を果たし、読み手にとって理解しやすい文章になります。

例文

「私の最大の強みは、多様な背景を持つ人々と協力し、創造的な解決策を生み出す能力です。
この強みは、国際的な学生プロジェクトでのリーダー経験と、異文化交流活動を通じて培われました。」

②根拠となるエピソード

次に、強みを裏付けるエピソードを具体的に述べましょう。

この部分では、強みがどのように発揮されたのか、そしてそれがどのような結果をもたらしたのかを詳細に説明します。

例文

「大学3年次に参加した国際学生フォーラムでは、10カ国20名の学生でチームを組み、環境問題に関する政策提言プロジェクトをリードしました。言語や文化の壁を乗り越えるため、オンラインツールを活用し、各メンバーの強みを活かせる役割分担を工夫しました。
この取り組みの結果、チームは多様な視点を統合した革新的な提言を作成し、フォーラムで最優秀賞を受賞しました。この経験を通じて、異なる背景を持つ人々の強みを引き出し、共通の目標に向かって協力することの重要性を学びました。」

③仕事への活かし方

自己PRの締めくくりとして、強みをどのように仕事に活かせるかを具体的に説明しましょう。

この部分では、強みを発揮することによって志望する企業や職種でどのように貢献できるかを明確に述べます。

その際、志望する企業や職種の特徴や課題を踏まえて書くことができると効果的にアピールできます!

例文

「貴社のグローバルプロジェクトチームにおいて、この多様性を活かしたコラボレーション能力を発揮したいと考えています。
特に、貴社が注力している新興国市場向け製品開発プロジェクトでは、異なる文化的背景を持つチームメンバーや現地スタッフとの円滑なコミュニケーションを図り、革新的なアイデアを生み出すことに貢献できると確信しています。」

字数に余裕がある場合は、3年後や5年後のキャリアプランについて触れられると、仕事をするイメージができているという好印象に繋がります!

例文

「入社後は、まず社内の異なる部署間の連携プロジェクトに積極的に参加し、部門を超えた協力体制の構築に貢献したいと考えています。
3年後には、グローバルプロジェクトのサブリーダーとして、海外拠点とのコラボレーションを推進し、5年後には新規事業の立ち上げチームのリーダーとして、多様な視点を統合した革新的なビジネスモデルの創出に挑戦したいです。」

具体的な貢献プラン成長ビジョンを示すことで、
企業にとって採用する価値がある人材であることを効果的に伝えることができます!

800字の自己PRを書く際の注意点

800字の自己PRを効果的に書くためには、いくつか注意点があります。これらのポイントを押さえることで、より説得力のある、印象に残る自己PRを作成することができます!

800字の自己PRを書く際の注意点

  • 論理的な構成を意識する
    冒頭の結論から、根拠となるエピソード、そして仕事への活かし方まで、論理的につながりのある流れで書くことを意識しましょう。
  • 具体性を重視する
    抽象的な表現や一般論ではなく、具体的な事実、数字、エピソードを用いて説明しましょう。
  • 志望する企業や職種との関連性を意識する
    強みや経験が、志望する企業や職種でどのように活かせるかを具体的に説明しましょう。企業研究を十分に行い、強みと企業のニーズをうまくリンクさせることが重要です。
  • 謙虚さと自信のバランスを取る
    自己PRは自信を持って自分の強みを主張する場ですが、ただの自慢にならないように、謙虚さも忘れないようにしましょう。

800字の設問の文字数調整

ここでは、適切な文字数で内容の濃い回答を作成するためのテクニックを紹介します。

文字数が少ない時の対処法

文字数が足りない場合、以下の3つの方法で内容を充実させることができます。

  1. 1000字を目標に書いて減らす
  2. エピソードを5W1Hで深掘り
  3. 感情や考え方を盛り込む

①1000字を目標に書いてから減らす

1000字を目標にすることで、より多くの情報詳細な説明を盛り込むことができます。

これにより、伝えたい内容を余すところなく書き出すことが可能になります。

次に、1000字から800字に減らす過程で、不要な情報を削ぎ落とし、より簡潔で力強い表現に置き換えることができます。この作業を通じて、文章の質を向上させ、より説得力のある回答を作成することができます。

②エピソードを5W1Hで深掘り

エピソードを5W1Hの視点で深掘りすることで、具体性を高め、文字数を増やすことができます。

このテクニックを使うことで、読み手により鮮明なイメージを与えることができます。

5W1Hとは

Whenいつ
Whereどこで
Who誰が
What何を
Whyなぜ
Howどのように

例えば、「大学時代にボランティア活動に参加しました」という簡単な文を、5W1Hを用いて以下のように深掘りできます。

  • When(いつ):「大学3年次の夏休み期間中、2週間にわたり」
  • Where(どこで):「東南アジアのある農村地域で」
  • Who(誰が):「私を含む10名の国際学生ボランティアチームが」
  • What(何を):「現地の小学校での英語教育支援と、浄水設備の設置プロジェクトに」
  • Why(なぜ):「発展途上国の教育環境改善と衛生状態の向上に貢献するために」
  • How(どのように):「現地NGOと協力しながら、創意工夫を凝らした授業計画の立案と、地域の実情に合わせた浄水システムの設計・導入を行いました」

このように5W1Hで深掘りすることで、状況の詳細や、行動の背景にある思考意図を伝えることができます。また、具体的な数字(10名の学生、2週間の活動など)を盛り込むことで、より説得力のある文章になります。

5W1Hは、文字数が少なくてどんな内容を盛り込めば良いか分からない人にオススメのテクニックです!

③感情や考え方を盛り込む

感情考え方を盛り込むと、人間性思考過程を伝えることができ、個性のあるエントリーシートを作成することができます。

ただし、感情や考え方を盛り込む際は、以下の点に注意が必要です。

感情や考え方を盛り込む際の注意点

  • 使用頻度を適切に
    感情の描写に頼りすぎず、事実とのバランスを意識しましょう。
  • 前向きな表現をする
    困難や失敗の経験を述べる場合も、そこからの学びや成長に焦点を当てるようにしましょう。

文字数が多い時

文字数が多すぎる場合、以下の4つの方法で効果的に削減することができます。

  1. 重複する内容を消す
  2. 冗長な表現を簡単にする
  3. 情報を精査する
  4. 具体例を厳選する

①重複する内容を消す

同じ内容を何度も繰り返している部分が無いかどうか読み返してみましょう。

同じ内容のエピソードなどは1か所にまとめて書くと繰り返し書く必要がなくなり、文章を短くできます。

②冗長な表現を簡単にする

不要な言葉があり、文章のテンポが悪くなってる部分が無いかどうか確認しましょう。

文末表現や類語の重複、二重否定などをチェックして、簡潔で分かりやすい文章を目指しましょう。

冗長な表現の例

  • 「~することができます」→「~できます」
  • 「~という理由があります」→「~理由です」
  • 「一番最初」→「最初」
  • 「できないわけではない」→「できる」

③情報を精査する

800字以内に文章が収まらない場合、不要な情報がある可能性が高いです。

アピールしたい要素を考え、必要な情報だけを残しましょう。余計な情報があると、アピールしたいことを強調できずに魅力が伝わらなくなってしまいます。

④具体例を厳選する

文章中で複数の具体例を取り上げている場合、アピールしたいことを最も表現できている例に絞ると良いです。

一番効果的なエピソードを具体的に書き、アピールしましょう。

量より質です!

面接で話す際の注意点

エントリーシートの対策をしたら、その次のステップの面接対策も忘れずにしましょう!

面接でアピールする際の注意点を解説するので、参考にしてください。

800字の志望動機の話し方

800字の志望動機を面接で効果的に伝えるには、内容を簡潔にまとめることが重要です。エントリーシートで書いた内容を単に暗記して話すのではなく、自分の言葉で自然に伝えられるようにしましょう。

まず、志望動機の核となる部分を30秒程度で話せるように準備しましょう。面接官の関心を引き、詳しく聞きたいと思わせることが重要です。

その後は、志望動機をより印象付けるために、企業選びの基準や、その企業を知ったきっかけ志望度が高まった経験などを交えながら話すと良いです。

企業の理念や事業内容と自身の価値観や経験をリンクさせて話すことで、その企業での活躍イメージを面接官に伝えやすくなります。

800字のガクチカの話し方

ガクチカを面接で話す際は、単なる経験の羅列になってしまわないように注意しましょう。

経験を通じて得た学びや成長を中心にアピールすることが大切です。面接官が知りたいのは、あなたの経験が今後の仕事にどのように活かせるかという点です。

800字のガクチカの話し方

  • 活動の概要と動機
  • 課題や困難
  • どう乗り越えたのか
  • 学びや成長

まず、取り組んだ活動の概要を簡潔に説明し、なぜその活動に取り組んだのかという動機を明確に伝えます。これにより、面接官はあなたの興味や価値観を知ることができます。

次に、その活動で直面した課題や困難を具体的に説明します。これは、あなたの問題解決能力や粘り強さを示す機会になります。

そして、その課題をどのように乗り越えたのかを詳しく説明しましょう。工夫した点や努力の過程についてのアピールだけでなく、具体的な数字や事実を交えて説明することで、より説得力のある話になります。

例えば、「メンバーの参加率が30%から80%に向上した」など、具体的な成果を示すことができるととても良いです。

最後に、その経験から得た学びや成長を説明し、それが志望する企業でどのように活かせるかを結びつけて話します。

経験が単なる過去の出来事ではなく、未来の仕事にも直結する価値あるものだということを示すことができます。

話す際は全体的な流れも重要です!
自分の役割や貢献を明確にしつつ、チームワークの重要性も忘れずに伝えましょう。

800字の自己PRの話し方

800字の自己PRを面接で効果的に伝えるには、自分の強みを明確にし、それを裏付ける具体的なエピソードを交えながら、志望する企業での活躍イメージを伝えられるように話すことが重要です。

単なる自己紹介ではなく、企業にとってあなたがどのような価値をもたらすかを伝えることが目的です。

800字の自己PRの話し方

  • 核となる強み
  • なぜそれが強みなのか
  • 強みを裏付けるエピソード
  • 強みを入社後どう活かすか

まず、自己PRの核となる強みを1つか2つに絞り、それを30秒程度で伝えられるように準備しましょう。この導入部分で面接官の興味を引き、詳しく聞きたいと思わせることが大切です。

強みを言葉で表現するだけでなく、なぜそれが強みなのか、どのような経験を通じてその強みが培われたのかを説明できるようにしておきましょう。

次に、その強みを裏付ける具体的なエピソードを用意します。ここでは、STAR法を活用すると、論理的で分かりやすい説明ができます。

STAR法とは、Situation(状況)→Task(課題)→Action(行動)→Result(結果)の順番で説明する方法のことです。

エピソードを話す際は、自分の役割や貢献を明確にしつつ、数字や具体的な成果を交えることで説得力が増します。

さらに、その強みや経験が志望する企業でそのように活かせるかを具体的に説明します。企業の事業内容や課題と自身の強みを結びつけて話すことで、入社後の活躍イメージを面接官に伝えやすくなります。

自己PRが作成できたら、他の設問の回答と矛盾がないか意識し、

一貫性のあるエントリーシートを作成しましょう!

エントリーシートの800字設問の回答例文

ここでは、800字のエントリーシートの回答を3つの設問に分けて紹介します!ぜひエントリーシートを作成する際に参考にしてください。

【800字の回答例文】志望動機の例文

貴社が提供するクラウドサービスを通じて、企業のDXを支援し、社会全体の生産性向上に貢献したいと考え、志望いたしました。貴社の革新的なテクノロジーと顧客中心のアプローチに強く共感し、自身のスキルと情熱を最大限に活かせる環境だと確信しています。

私がクラウドサービスに興味を持ったきっかけは、大学3年次に参加したインターンシップです。そこで、クラウドテクノロジーが企業の業務効率化や新しいビジネスモデルの創出に大きく寄与していることを目の当たりにし、感銘を受けました。

この経験から、IT技術が持つ可能性と社会的意義を深く認識し、クラウドサービスの分野で自身のキャリアを築きたいと考えるようになりました。その後、自主的にクラウドコンピューティングの基礎や最新のトレンドについて学習を進め、大学の卒業研究では「中小企業におけるクラウド導入の課題と解決策」をテーマに選びました。

貴社を志望する理由は、主に以下の3点です。第一に、貴社のクラウドサービスが業界トップクラスの技術力と使いやすさを兼ね備えている点です。AIを活用した予測分析機能は他社には見られない独自性があり、顧客企業の意思決定を強力にサポートできると考えます。第二に、貴社の顧客中心主義の姿勢です。導入後のサポート体制が充実しており、顧客の声を積極的に製品開発に反映させている点に魅力を感じました。第三に、社員の成長を重視する企業文化です。充実した研修制度や、挑戦を奨励する風土が、私のような新卒社員の成長を強力に後押ししてくれると確信しています。

入社後は、クラウドサービスの技術的な側面と、顧客企業のニーズをしっかりと理解することに注力します。将来的には、新しいクラウドサービスの企画・開発にも携わり、より多くの企業の生産性向上に貢献していきたいと考えています。

【800字の回答例文】ガクチカの例文

大学在学中、最も力を入れたのは地域の子どもたちを対象とした学習支援ボランティアサークルの運営です。このサークルでは、経済的な理由で学習塾に通えない小中学生に無償で学習指導を行っています。

このサークルを選んだ理由は、教育の機会均等に関心があったからです。家庭の経済状況によって子どもたちの将来が左右されることに疑問を感じ、自分にできることから始めようと考えました。また、将来的にはビジネスを通じて社会課題の解決に携わりたいと考えており、このサークル活動を通じてリーダーシップやマネジメントスキルを磨きたいという思いもありました。

3年次に代表就任後、最初に直面した課題は、活動の継続性と質の向上でした。それまでは学生の善意に頼った運営が中心で、指導の質にばらつきがありました。この課題に対し、私は以下の2つの改革を行いました。

1つ目は、指導マニュアルの作成です。各教科の指導方法や子どもたちとの接し方についてベテランメンバーの知見を集約し、誰でも一定水準の指導ができるようにしました。2つ目は、地域の教育委員会との連携強化です。これにより、本当に支援を必要としている家庭に我々の活動を知ってもらえるようになりました。

その結果、1年間で指導を受ける子どもたちの数が1.5倍に増加し、保護者アンケートでの満足度も以前の70%から90%に向上しました。また、サークルメンバーの定着率も高まり、活動の継続性が大幅に改善されました。

この経験を通じて、社会課題の解決には、問題の本質を見極め、関係者との協力関係を構築し、継続可能な仕組みを作ることが重要だと学びました。また、リーダーとしてビジョンを示し、メンバーの主体性を引き出すことの大切さも実感しました。

社会課題の解決とビジネスの両立を目指す貴社で、この経験を活かし、新しい価値創造に貢献していきたいと考えています。

【800字の回答例文】自己PRの例文

私の最大の強みは、複雑な課題に対して論理的アプローチで解決策を導き出す能力です。この能力は、大学での研究活動やインターンシップ経験を通じて培われました。

この強みが最も発揮されたのは、大学3年次に参加した地域活性化プロジェクトでの経験です。このプロジェクトは、過疎化が進む地方都市の観光振興を目的としており、私はチームリーダーとして5人のメンバーとともに取り組みました。

プロジェクト開始時、まず問題の本質を理解するため、現地でのフィールドワークと詳細なデータ分析を提案しました。その結果、単に観光客数を増やすのではなく、滞在時間の延長と消費額の増加が真の課題であることが判明しました。

この分析を基に、私は以下の2つの戦略を立案しました。1つ目は、地域の伝統工芸を体験できるワークショップの開設。2つ目は、地元の食材を使った特色ある飲食店マップの作成です。

これらの戦略を実行に移す際、予算や人員の制約という新たな課題に直面しました。そこで私は、地元の商工会や大学の観光学科との連携を提案し、限られた予算内での実施を可能にしました。

その結果、半年間で観光客の平均滞在時間が2時間から3.5時間に延び、1人当たりの消費額も20%増加しました。

この経験を通じて、私は課題解決において「分析」「戦略立案」「実行」の3段階が重要であることを学びました。この課題解決能力は、ビジネスの現場でも大いに活かせると確信しています。貴社が直面する様々な課題に対して、私のこの能力を発揮し、新たな価値創造に貢献したいと考えています。また、この能力をさらに磨き上げ、将来的にはグローバルな視点で複雑な経営課題を解決できるビジネスパーソンになることが私の目標です。

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まとめ

800字制限の設問は、文字数の制約だけでなく、応募者の思考力や表現力など、様々な部分にも注目されている、ということを解説しました。

紹介した書き方で800字制限のエントリーシート対策をして、面接でも自信を持ってアピールできるようにしましょう!